邪神様は見ている
127
----お前は僕だ。だから、きっと、これで良かったんだ。
憎悪の神の依代となった優しい少年は、全てを神に奪われ、意識の底で静かに復讐の炎を燃やしている。
それが己を蝕むものの正体であることに、神は気づくことができなかった。