恋華夢想神奇譚

第一章:任侠一家に蠢く闇(前編)

(あらすじ)
桜華は朝起きたが、少し早すぎたことに気づく。二度寝する気もなかったので朝の身支度をしていると、いつの間にか午前六時半を回っていた。
この時間なら時雅も起きてるかもと思った桜華は挨拶しに行こうと時雅の部屋へ行き、声をかけるも反応は無い。すると、そこへ伊弉冉が眠そうな伊弉諾と共に訪れて「時雅は居ない」と言われる。そしてその後、伊弉冉の口から時雅が居ない理由と、そのまま雑談をしながら過ごしていると時間は瞬く間に過ぎて、お昼になっていた。
 するとそこへ嘉月が帰宅。時雅は一緒じゃないの?と桜華が訊ねると、嘉月は時雅はまだ暫く帰ってこないと言う。
仕方無いので桜華は街に出掛けることにし、彼女が出掛けた後の昼下がりに時雅がようやく帰って来ると、時雅は桜華が居ないと騒ぎ始める。
「ん?桜華なら、十分前くらいに出かけて行ったよ」
それを横で聞いていた伊弉諾は、時雅に伊弉冉が桜華に何か吹き込んでいたから…それが原因に違いないと耳打ちする。
それを聞いて、より桜華が心配になった時雅は式神の珠来に桜華の探索と見つけ次第報告を命じる。

 一方、桜華は土御門邸で起きてること等露知らず昨日には見れなかった所を探索、改めて見る京都・夢蕾之都の街を時間を忘れ楽しんでいた。
すると、ふとある店で足を止めて商品を色々見ていると…気になるデザインの扇を見つける。欲しいなと思うも買うか買わないかで迷っていたところに、時雅の命令で桜華を捜していた珠来が現れる。その後、珠来の店主とのやり取りで扇を手に入れることが出来た桜華は、そのまま珠来に案内をして貰い一緒に夢蕾之都を見て回る。
 そして、最後に清水寺を訪れた所で時雅に会い…一緒に清水の舞台で夕陽を見た後に帰ろうとした所に昨日の獣耳男と任侠達が現れ、そのまま一触即発を経て戦闘に突入する。桜華は時雅と珠来の力を目の当たりにして純粋に凄いなと思う。
しかし、そんな最中の一瞬の油断から桜華は獣耳男に捕まってしまい、時雅と珠来も手を出せずに万事休すかと思った所に思わぬ援軍が入る。状況不利と見た任侠の獣耳男は、その場から撤退して事無きを得る。
そうして、ようやく帰宅してきた桜華達は屋敷の前に居る影を見つける。
それは、清水寺で桜華を助けてくれた銀色髪の猫耳少女だった――

【制作】
原作:睦乃守工房
原案・キャラクターデザイン:朱里すみは
ストーリー構成:笹原真央


この「恋華夢想神奇譚」という作品は、朱里すみはと笹原真央の運営するサイト(サークル)「睦乃守工房」のオリジナル作品であり、著作物です。この作品のご意見や、ご感想お気軽にどうぞ♪

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