6万8千字台。
友人の影響で生きた『人形』を欲し、手に入れた真瀬(まなせ)は、十八歳の少女を「仕事」として雇った。
従順で可愛い、動く『人形』。美しい玩具。
──けれど彼女には、心がある。ガラスのように脆く壊れやすい、透明な心が。
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箱庭硝子人形