F's creation

「小馬鹿にした目で見下さないでくれる？」

No.307　黛　愛華（まゆずみ　まなか）。

　顔に大きな傷を抱えた、少女に見える女性。小さい外見からよく勘違いされるが、れっきとした大人であり、歴史において論文を書いている女性である。副業として図書館の司書をしていることもあり、本へ目星をつける勘は他の人より鋭い。

　司書をしている途中は柔らかな物腰をもっているように見えるが、その素は結構高慢なように振る舞うことが多い。というのも、「ナメられたらまずい」ということをある事をきっかけに覚えたからである。しかし根は優しく、きっちりと物事を定義し、感謝もしっかりする―つまり、ツンデレである。

そしてただそれだけかと思ったら大間違い。本を運んで得たのか分からない体力、様々な本を探したりする内に得た俊敏さ、本の修理で鍛えた器用さ。真面目な性格のせいで得たそれなりの教養と知性。実は相当なスーパーウーマンになっている。

その顔の傷が無ければ、彼女は周りにもてはやされていたことだろう。