輝崎夜

天の川で生まれ、数千年、或いは数万年の時を輝き続けている流れ星が、お気に入りの星「地球」に生息するお気に入りの生物「人間」の姿を学習及びインストール、起動した姿。

なるべく人間の性能に様々な能力を近付け、星としての出力を最大限抑えたが、それでもスペックを落としきれなかった部分がそこそこにある。

この星に降り立ったのはつい最近だが、それでも600年は経っている。

あらゆる場所を歩き、旅し、様々な人間と触れ合い、学んできた。そのどれもがなんと醜く愚かで美しい事だろう。夜空から見下ろしているだけでは気付けなかった数多の発見が、”それ”にとっては最高にして最大の喜びであった。

「輝崎 夜」という名前は、ある次元に行った際に出会った少年から授かった。

その少年の苗字を貰い、名付けられた。その瞬間”それ”の存在は確立され、バグだらけだった”それ”は正常に動き出したのだ。そしてその少年に名付けてもらった名前は今までも、今でも、これからも、未来永劫”それ”の名として存在し続けることになるだろう。

存在が星故に性別という概念はないので、男女どちらの姿にも変化できる。

ただ、女の子の方が可愛いからという理由で基本的には女性の姿をしているし、女性として振舞っている。