公開投稿

2024.03.28 20:31

リュパン/パンド口はいくらリュ様がそんな方ではないとわかっていてもさすがに神との契りなんていつ反故にされてもおかしくないと心構えしてるし、リュ様は生涯で愛するのは彼ひとりくらいに本気で真剣

ふと気づいたんですがミスティラ加入時に、

「邪竜復活を感知してから自警団結成を認める」

と言っていたので、案外最近だなって思ったんですね。じゃあそれまでパンドロは何してたかって、実家の教会の切り盛りで忙しかったのは想像に固くないわけで。

邪竜ソンブルとの決戦を前に、神竜軍の面々がそれぞれ覚悟を固めたり戦の先の世を見据えたりする中、ふとパンドロの前に現れたリュールが、真剣な眼差してこう訊ねることもあるわけです。

「パンドロ。あなたはこの戦が終わったら、ソルムに帰るのですか?」

「そのつもりです。実家の教会を長く空けてしまいましたから……」

「その後は?」

「あと……ですか? ……正直、まだしっかりとは考えていなくて。邪竜が討たれ異形兵が増えなくなるなら、自警団に駆り出されることもなくなるでしょうし……」

「でしたら」

リュールの顔つきに、まさか、と考えかけてパンドロは自分の都合のいい想像を振り払おうとする。相手は信仰の頂点たる神そのもの、なんの因果か唯一無二の指輪を賜り契りを誓ってくれたとはいえ、彼は神竜、自分は一介の信徒。身の程をわきまえなくては、と頭ではわかっているのに心が望んでしまう、そんな言葉が、

「でしたらそこに、私と共にリトスへ来る、という選択肢も、加えてはくれませんか?」

パンドロの耳を逃さない。色違いの双眸が見据えている。

パンドロと共に生き延びた先の、未来を。



(決戦から生きて帰るし相手も死なせない、という決意の表れとしてのプロポーズ好き)

(もちろん有言実行する)