結局私は愛されてセックスがしたかったんだ(7)

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愛耶と昂輝が再会し、同居を始めて二週間。

心の壁を取り払い昂輝の事を信頼してからというもの、愛耶は自分がしっかりと「愛されている事」を実感する日々を送っている。


彼の放つ言葉も、仕草も、そして熱い夜も…

青春を送ったことのない愛耶にとっては、全てが新鮮で輝いていた。


これまで複数の男たちと愛人関係となり生活してきたというのに、

昂輝から「好き」と言われるだけで熱くなってしまう。

心境の変化に戸惑いながらも幸せに満たされていた愛耶だったが…こんな幸せのさなかにあっても、心の底には小さな不安が棘のように残っていた。


昂輝の家で戸棚にひっそりとしまわれている緊縛用の縄とディルド。

愛耶の過去のトラウマを抉るその道具が、何故この家に…?


昂輝の事は信頼しているから…。

自分にそう言い聞かせて不安から目を逸らしていた愛耶。


一抹の不安を抱えたまま今度は昂輝の編集担当である美晴が現れ、自分と昂輝の間には無い親しい様子を見せつけられ更に不安が重たくのしかかる――。



※本作はいーないんの個人誌作品の電子書籍版となります。【31ページ】

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