「今日は君と僕の秘密ね」

その発言のあと、中央線そのものだと話すその人はもういなくなった。

「待って!」と声をあげる私を通行人は怪訝そうに見つめていた。

もしかしたら、あの人は本物だったのか。私は路線と会話をしていたのか。

もしそうだとするならば、また会えるだろうか。

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