まあまあ古くからの術者であり、かつ流派も何も選ばず殆どの事はすぐに上の中程度には熟す器用大富豪。異常な量の法術やらなんか変な呪いやらなんやらを覚えているが、別に頭が特別良くも無いし記憶力は普通どころか、しこたま酒を飲ませれば一週間分くらい消える完全に飲ませてはならない人だし、普通に頑張って後付けで法術を記憶する機関を魂に増設しているだけ。そんな事を実現できて有効活用できているのは彼くらいしか居ない程度の突拍子もない実力の術者である事は確か。

過去、八月朔日宮家の祖であった雹雨と長年ぼんやり親友関係であり、同じ領地の管理を任されお互い安請け合いし、まあまあ真面目に領民に読み書きやらを教えたりしていた。尚自分はめちゃくちゃ頑張って自力で読み書きやら計算やらを覚えた。

彼が現在の実力を持つ理由は「まああれ人の敵に回られたら終わりです」という評価の雹雨の足を引っ張りたく無かった故、そして大分自分より術者としての歴が浅いはずの妻の離世が同格というか、なんか、自分より。うん？となっていた為なので、『当時の』雹雨と離世の没後、なんも努力せずぼんやりずっと生きていたのであんまり変わっていない。まあこれ以上強くても無駄である。

曰く「まあこの年月生きてて強大な敵とか見てないし聞いてないし、ヒーロー映画でもないんだからあの、これ以上はもう、筋トレ的な趣味じゃん……」