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2024.10.24 14:37

散文 2024/10/24

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本を読むと文章を書きたくなる。ほんのわずかでも触れると、すぐに何かを生み出したくなってしまう。映画を見てもそうだ。こんな世界観の物語が作りたいなと思ってしまう。もっというならばツイートを見てもそうなのだ。綺麗な言葉に触れると言葉を生み出したくなる。

新しく触れた言葉は心の内海に落ちていき、くっつき、溶け合い、また離れたりを繰り返している。新しいもので増えたアイデアの海は活発に動き、水面の下でモゾモゾとキラキラと輝いていた。一つアイデアを海から掬い上げてみた。つるりとした質感のアイデアは柔らかく、まだ温かかった。掬い上げたアイデアを海水に浸し、また沈んでいくのをゆっくり見つめる。いくつかのアイデアたちを目が合った。

何かを書きたいけど特にテーマがなくて手が動かせない時はどうしたら良いのだろう。できそうなことをリストアップしておいた方がいいのかもしれない。きっとしっかりインプットをした方がいいのだろう。ゆったり腰を据えて、新しい文章を味わって、メモを取って、ゆっくりゆっくり咀嚼した方がいいのだろう。さらにいうと、インプット後にも反芻した方がいいのだろう。

でも書きたいのだ。これは焦りだろうか、衝動だろうか。最近、特にこの衝動が激化している。何かを書きたい。多く、多く、より多く書きたい。このままだと……。このままだと、何? このままだと私は……どうなるというのだろうか?