台所におき忘れていた携帯の着信が鳴って、たまたまそのとき、そこにいた居候が、わたしの名前を呼んだ。
わたしは、スリッパにパジャマに部屋着という格好で、いそいで書斎を出て、こんな時間にだれだろう? と想い――これは、そこからはじまる、ちょっとした、あきの夜のおとぎ話です。
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「ささやかだけれど、誰かのなにかの、役に立つものを」――そう心がけること。