本来の姿と正体
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小栗ムゥの『夢魔としての』本来の姿は、画像一枚目のような、ぽっちゃりした猫系キメラの獣人…ムゥ本人が言うには、『醜い姿のデブケモキメラ』らしい。
が、彼の『本当の正体』『本来の種族』は【カンビオン】である。
ムゥの元々いた世界である魔界では、【カンビオン=夢魔と人間の間に生まれた、魔神の子の総称】である。
カンビオンとして覚醒させられた後の、『真の姿』は、画像四枚目の姿である。
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極秘資料/閲覧制限:冥界・魔界統合記録管理局
文書コード:BVL-MW165-ACTIVATED
分類:異界個体情報/混血種調査報告書
[対象個体]
識別名:小栗ムゥ(Oguri Mu)
本名:ムゥ・バートリヴァ(Muu Bartliva)
性別表記:男性
外見年齢:20代前半(実年齢165歳)
分類:夢魔系混血種(後述の理由により再分類済)
生存状態:活動中/現界滞在
[出自]
父親:カール・バートリヴァ(人間)
母親:クリスティーネ・バートリヴァ(女夢魔)
出生形態:夢魔と人間の交配による混血児
本来、この種は生後数年で肉体崩壊を起こすが、
イザーク・バートリヴァによる魂の改竄により
165年経過した現在も存命している。
これにより、対象は
“カンビオン(Cambion)”として再分類された。
カンビオンとは、夢魔(サキュバス/インキュバス)と人間の混血。
異様な重さ、異常な魔力、異形の性質を持つ。
古より“魔神の子供”と伝承される存在である。
[改竄および登録経緯]
対象は本来、魔神の子である自覚を封印されていた。
イザークによる干渉のもと、
魔族登録時に「男だがサキュバス」と誤認識するよう改竄。
これは、過去にインキュバスとして登録された際、
魔力搾取の標的となった経緯に基づく。
“男なのにサキュバス”という異端設定は
他者の干渉を避けるための防衛的偽装である。
[覚醒要因]
人間界での活動を通じて、人間由来の感情エネルギー――
すなわち“幸福魔力”を集積。
その臨界点を超えた結果、
カンビオンとしての自我が覚醒した。
以降、魔神的行動様式(幸福奪取・因果干渉)が観測。
対象個体は、夢魔ではなく、
カンビオン――夢魔と人間の混血、“悪しき神の子”として確定。
記録者注:
「小栗ムゥ」は仮の識別名。
その魂の本質は“ムゥ・バートリヴァ”にある。
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