公開投稿
2025.02.01 13:27
セバ転♂妄想の結末とThe Last of Us S1E3 “Long Long Time”
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自分の創作について、SNSでは思いついたネタや書いた後の解説をあまりしない方向で運用していますが、今回は訳あってネタの発生源から投稿までの流れを記しておこうと思います。
こちらにはまだ移動させていないけど、この2年ほどpixivでホグワーツ・レガシーの二次創作小説を書き続けています。
2023年3月末に最初の作品をアップしてから2025年2月の今日までの約2年間で189,044文字を書きました。
普段から書いている方にとっては大した数字ではないのかなと思います。
私は長いこと創作から遠のいていて、絵も描けず本も読めなくなり、ずっと購入していた長期連載作品と時々新規にラインナップへ加える以外はあまりコミックも読まないような生活を15年以上は続けていました。コンシューマー向けゲームも最後に触ったのが2006年のファイナルファンタジーXII を序盤でやめて、買ったばかりのPS2ごと甥っ子にあげてしまってそれきり、というオタクとしてはほぼ死んでいるような有り様でした。
それ以前もきちんと小説形態に仕上げたのは短編の一作だけで、そういう虚無に近いところから再開した今の創作活動は自分にとっては爆発に近いものです。たかだか20万字弱だとしても。小説と呼ぶにはいろいろと技術的に足りてない、間違っている部分も多いですけど、それでも。
その、長々と書いてきた一連のお話の(まだシリーズ連載形式で書き終わっていないお話もあるのですが)結末にあたる短編を、今日2025年2月1日に投稿しました。
連載中のものや、書きかけで止まっている小ネタの短編がいくつかあり、それらをアップしてから最後に投稿しようと思っていたものです。
2024年の2月頃に書いて、投稿するタイミングが来たら、ラストの数行をいくらか直そうとだけ思ってほったらかしにしていた短編です。
それを急遽アップするに至った個人的な心情を、備忘録も兼ねてここに残しておこうと思った次第です。
そもそものこの短編は、ホグレガの男子転入生(主人公のプレイアブルキャラ。以下は二次創作による妄想→マグル生まれのハッフルパフ寮生徒で、魔力を失ってマグルに戻ってしまう)が老衰で亡くなるのを、マグルよりは長命であるセバスチャンが看取る、というだけの2500字程度の話です。
セバとケイジとペドロと “Long Long Time” (好き♡の流れに身を任せ)
※加齢表現とお髭の練習
2023年のいつか、あるいは2024年に入ってから
いつ頃かはっきりとは覚えていないが、ゲーム内から数年後の青年期のセバスチャンを想像して描くにあたり、実在人物を参考にしようと考えて、2018年ころに視聴したゲーム・オブ・スローンズのジェンドリーはどうかなと思いつき、画像検索や作品wikiなどを彷徨った記憶があります。
そのときドラマ視聴時にはそれほど気になっていなかった、オベリン・マーテルの姿に目にとまりました。さらにもっと歳をとったセバスチャンのイメージに合うのでは?(似てはいません。あくまで表情や髭の有無、骨格等の印象です)と思ったかも知れない……。
2024年1月
日常アカウントにて転入生が老衰で死ぬところまでを妄想したとの記述あり
「君たちはどう生きるか」と主演男優賞にノミネートされていたニコラス・ケイジ(DVDを集めたりしたことがある)が気になって、ゴールデン・グローブ賞の授賞式をリアルタイムで追っていた。そのとき、授賞式に参加していたペドロ・パスカルの画像が流れてきて、オベリンの時よりむっちりしてたので気になり始めた。怪我で腕を吊っていて、その手の爪にo,u,c,hと書かれていたのがツボにハマったかも知れない。
2024年2月
上記の妄想に従って、中年のセバスチャンを描いてみた(スケッチです)
ほぼ同時に小説も書き始めていたと思われる
2024年のいつか~年末
ニコラス・ケイジがニコラス・ケイジ(フィクション)役を演じるというマッシブ・タレントの広報が流れてきて、見ようとは思っていたが、夏場は仕事が忙しくてちょっと忘れていた。
年末になってAmazonプライム・ビデオで配信が始まり、改めて情報を見たら、共演しているのがペドロ・パスカルだと知り、急いで見た。他の出演作も見ようとアマプラやネトフリで見られるものをいくつか見て、Disney+に加入してマンダロリアンを見た
2025年1月末(一昨日)
U-NEXTでペドロの主演作、ラスト・オブ・アスのシーズン1を見た。
脇役に焦点を当てた3話の“Long Long Time” に脳を焼かれ胸を打たれた。
文明崩壊したポスト・アポカリプスの世界で、襲い来るゾンビ化した人間と生きている粗暴な人間から、かろうじて隔離された比較的安全な小さな集落で出会い、愛し合うようになった同性愛者の中年男性二人が、長い共同生活の末にそれぞれの老いと病に最後を迎える、という内容なのだけど、丁寧に練られた脚本と美しい描写と演技の素晴らしさでダバダバと落涙しました。
性的マイノリティである彼らにとってパンデミックが訪れる前の世界と、それまでの価値観が崩壊した後の世界は、マジョリティの考える地獄と楽園がひっくり返っているんじゃないかなとか、色々と思うところがあるのですが、これは今は置いておきます。
つまり何の話をしているのかと言うと……。
その、中年の二人が老いてたどり着く先がビターで非常に美しくて、書いて寝かせていたセバ転♂の結末に無意識の影響が出そうだったので、そうなるまえに慌てて投稿することにしました。
既存の作品に影響を受けることが悪いこととは思わないのだけど、その影響をダイレクトに感じさせない程度に自分の中で寝かせたり発酵させる必要はあると思っています。しかし、ぎりぎりリスペクトのレベルに持って行くだけでも数年はかかりそうだと判断しました。投稿をそこまで先延ばしにできないなと。
いつか自分の中で消化されて、自然に表現できる何かが生まれてきたら、件の短編を加筆修正することがあるかもしれません。
あるいは全く別の何かとして創作するのかも知れません。
※転入生が老衰で亡くなったあと、形見分けの相談をするセバスチャンと転入生の娘(魔女)
※おじいちゃんになった転入生。上のセバスチャンと同い年(という脳内設定)。(右の人は写真参考の練習絵です)