クロスフォリオ便(匿名配送)
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ムジュンカンセカイ
¥2,000
A5/166p/2000円/フレーム箔押し
「私」はとある契約をして、時間の世界の主である時計屋の娘に仕えている。
「私」には覚えていられるものに限りがあり、毎日何か一つの事を忘れ、それと入れ替わりに一つの事を思い出している。それが何なのかは覚えていないが、その事実だけは知っている。
己の外見年齢すらも毎日変わる「私」は、主人である時計屋の娘を通して、様々な世界の主と出会う。
モノクロの世界の白黒双子。
色の世界の画家の色男。
言葉の世界の本屋の青年。
音の世界の歌姫。
世界の主は、己がその世界の頂点である為に自らの願いを叶えられない。
彼らの願いを叶えられるのはどこかに必ず存在している「母親」のみだが、存在しているという事以外、誰一人母親を知るモノはいない。
母親の正体を探る内に、「私」はある事を思い出す──
キーワード:不条理/幻想/人外/抽象的