集英社オレンジ文庫2020年ノベル大賞応募、大学卒業制作作品
劇団で俳優をやっている荒城悠祐(あらきゆうすけ)と、舞台に立つ荒城の姿に囚われた高橋優介(たかはしゆうすけ)。同じ大学に通うふたりの”ゆうすけ”を軸に織りなす執着の終着点の話。「誰かの心に、爪痕を残せる役者になりたいんだ」——荒城の願いは、思ってもいない形で体現されることになる。
テーマ:演劇、荒城悠祐というオムファタル、何者かになりたいと足掻く若い人間、執着
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「もう、終わりにしよう」「もう、逃げちゃおうか。一緒に」——これが、ふたりの“完全解答”