花と、骨と、クッキーと。
思い出を揺り醒ます象徴はそれぞれ。否応なしに呼び起こされる記憶は、甘いのか辛いのか。
会いたい、傍に居たい、のその先に「痛い」があったとしても、求めずにはいられない。それが彼女たちの存在意義だから。
近侍の同田貫正国は、主の生き様を見守り、見据え、見届ける。これは、全うした人の物語。
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