101
『虚無の夢』
ただのまがいもの達が、美しき世界を主張する。
どれもが汚れた思考でありながら、どれもが美しき世界を信じている。
模範解答が存在しないのならば、唯一無二の存在に意味など無い。
その思考に盲目的価値は際限ない、この世界に絶対的存在は必要ない。
必ずその座から引きずり下ろそう。
誰もが認められる世界などないから、誰もが褒められる世界などないから。
あるべき姿に還さねば。
報われぬ人々に祝福を。
語られぬ過去に救済を。
変われぬ未来に終焉を。