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ある冬の晩、詐欺師に宝を奪われた少年は雪降る街をさまよっていた。食にありつくことも叶わずふらふらと路地の奥へ倒れ込むと、豪奢な格好をした白い女が現れ、こう言った。
「大切なものを奪われたのね。なら、私が取り戻す方法を教えてあげるわ」
暖かな腕に抱かれ、少年は不思議な晩餐へと招かれる。