絵置き場

2019/7/14

トイスト４観てきたー。ウッディはおもちゃの妖精になったのだ…

とにかく感じた事だだっと書いてくだけ。

最後の選択、生き方を選んだというより何だか見せ方的に

「ボーの元に残る」みたいな雰囲気の画面になっちゃったことには微妙な引っ掛かりがあるのだけど

それはそれとしてボニーの元を離れる選択をしたウッディに対して思ったのは、

ウッディが本当に一人の子どもとして愛せるのはアンディだけだったんだなあという気持ちが大きかったな！！！

アンディがずっと一途にウッディを一番に思ってた事が根源だから仕方ないんだけど、

大きくなったアンディがずっとおもちゃ箱の中にみんなをしまい込んでても

ウッディの選択肢に「アンディの手元を離れる」は無かったのに（緑の兵士はその当時出て行ったね…）

ボニーの家に託されてほんのしばらくの間に「ボニーのお気に入り」から外れただけで

ちょっと諦めが良すぎるというかまあウッディそういうとこあるよな！ってのは思った。

基本的には「自分が子供にとっての一番の友達」って立ち位置が大好きなんだよなウッディ！

他の「そこまでお気に入りでもないし時に忘れられていく仲間」達だってもっと辛抱強く

クローゼットや棚の上で待ってたと思うけどなウッディ！お前そういうとこだぞ！

でも決心するギリギリまで「例え遊ばれなくても埃をかぶってもクローゼットの陰でいつまでもボニーを見守る」系のラストも正直想像はした。でもそれやるならアンディ編でだよなーそうだなー。

ボニーにとっての自分の価値を自分でも見出しにくくなったからこそ

フォーキーを留め置くのを他の誰かに託さず自分の役目にし続けたのかなー。

それだけが自分の「ボニーの元にいる理由」ぐらいに思ってたんじゃないかなー。

３であんなに涙を誘う引き継ぎ式をしたのにボニーがあんまりだって思う人いるかもしれないけど

ボニーにとってのウッディはアンディにとってのウッディじゃないから仕方ないというか

３の時点でも「こんなに幸せなおもちゃの引き継がれ方は無いけど、これが永遠に続くだろうか（続いてほしいけども）」って疑問はあったしどうしたって全てのおもちゃをお気に入りに出来るわけないんだよなー。それがとうとうウッディの番になっただけなんだよなー。

それでも子供に愛される幸せを知ってるだけウッディ恵まれてる方で（そういう話まあこれまで散々してきたけど）

今回のヴィランズのギャビー・ギャビーちゃん、映画を見終わってみるとロッツォの救済版のような側面もあるなかなかに胸に来るキャラだったなあ。

「壊れたおもちゃ」もこれまで出てきたけど、今回は初期不良で、それが原因で（と少なくとも自身では思っている）子供に愛されたことが無くて、得難いそれを何よりも病的に望んでいる、とそんなキャラが

最後に身を滅ぼすことなく、とは言え何もかも自分の思うままに出来たわけでもなく、

ウッディたちの助けを得ながら自分の居場所と玩具としての役目を果たしていく様はもう…もう…！

ところであの取り巻きの腹話術くんたちはどうなるので…？

そしてかなりタフに再生したボー・ピープ、近年の女性の描き方にのっとった形の描写なので

抵抗を覚える方もいると思うんだけども、それより陶器人形のボーちゃんあんな機敏な動き出来たの…？ってとこで私は感動してます。あと羊キメラちゃんたちが女の子だったのも。

ボーってランプの置き物だからあまり積極的に遊び道具にするようなイメージが無いんだけど（割れる可能性があるのでむしろ幼児にはいじらせたくないまである）

本人は退屈な店を飛び出して、所有者のない玩具としてそこらの野良幼児に遊んでもらう事を選んだの生き方タフすぎてすごい。実際もう腕折れてるし。つよい。でも粉々にならないように気をつけてほしい。

相方の小さいポリスメン、あのタイプのおもちゃ可愛いよなー私の幼児時代に欲しかった。

全体的に新キャラ、しっかりはっきり物事主導してくの女の子ばかりで男子の我が弱めなのちょっと極端ではと思わなくもない。

ボーが誰のものでもない「迷子のおもちゃ」であるのを選ぶのは、誰であれ子供と遊べる自由、もう誰からも捨てられない自由のためだと思うのだけど、

ウッディの選択したのは最初にも書いた通り、アンディ以外の「誰か一人のおもちゃ」になり切れなかったからってのが大きい気がする。

誰か一人の物になれないけれど、誰かのためになりたいおもちゃだから、

ボニー一人の所有物でなくなり、移動遊園地と共に国中を動き回り、

遊園地で遊ぶ誰かと1日だけ友達になってくれるような、そういう子供のための概念と言うか

おもちゃの妖精のようなものになったんではないかなあ。

家には残ってないけれど子供の頃の一時確かに自分が手に持って遊んだ覚えのあるおもちゃ、

記憶にかすかに残ってるけどどこでどう手放したのか覚えていないおもちゃ、

そういうものにウッディがなったのかと思うとこれ4作目はアリですか？大アリじゃんよ！！！！

って感じなんですがまあ賛否はあるようで。

私は結末自体じゃなくて問題は見せ方だと思ってる…。

なんならエンドロールの合間に見せるシーンもうちょいギャグ控えめで本当にもうちょい踏み込んだ「その後」が見たかったかも。

あとまあボニーのおもちゃのままよりはバリエーションに富んだ続編作りやすい設定になったよな…とは思った。

トイスト感想だらだら書き連ねすぎて「これは！」って思ったところ書き忘れたんだけど

ウッディが「おもちゃの忠誠心」をボーへ語るシーンで画面内にスッとウッディの腕が映り込むの意図的なのかなー

忠誠って言うけどお前が好きなの今でもアンディやん…

例え靴の裏の名前がボニーになっても忠誠心の方向は変わってないやん…

その腕直してくれた事絶対今でも誇りやろ知ってるぞ…

たまたまかも知れないけど皆との別れのシーンでも横向きのアングルが

アンディがつけてくれた腕の方から撮られてるんだよな…