正美の話を聞いた葉子は奇妙な違和感を感じていた。その茫漠とした感情の正体はこれまでの話と関係があるようだ。
しかし、考え込んで違和感の正体を探っている時間は無い。まだ全ての話は終わっていないのだから……。
葉子は違和感を振り切り、迷いを断つように由香里を指名した。
由香里は自分が体験した一風変わったアルバイトの体験談を話し始めるのだった……。
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つきこもりの晩に