公開投稿
2025.12.29 23:48
最悪の毒は最高の薬にもなり得る例(没ネーム、イベントネタバレ)
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(シャインキャットのオフィス
執務机にシャインキャット、向き合って立つ爆破犯
爆破犯は渡された書類を見ている)
何を青くなってるの
これ以上の被害を出す覚悟はあったんだよね?
君に請求するショーの損害額とその内訳
学生の身分には辛いだろうが…
まあ 自分のしたことの責任は
自分で取らなければね
とはいえ私も鬼じゃない
(震える犯人、2枚目に気付く)
2枚目は次のショーの衣装デザイン案だ
無論君に着て貰う
「…!」
君のモデルとしての仕事で
今回の賠償をさせてあげようというわけだ
(爆破犯動揺、意図をはかりかねるという顔)
「なぜ…?」
……
モデルの資格とは何か?
答えて
「身長…骨格のバランス…?」
それは才能だ(食い気味)
答えは執着だよ
何度蹴落とされそうになっても舞台に齧り付き
仮に蹴落とされたとしても
今スポットライトを浴びている者を
引き摺り下ろしてでも
這いあがろうとする執着
…君は気を失う直前まで盗まれた衣装に手を伸ばし続けた
そして甚大な被害を出す覚悟で大野ツクヨのステージを壊そうとした
それこそ君がランウェイを歩く資格を持つ証拠だ
華やかな舞台の裏に積み上げられた血の滲むような努力の数々
彼女はあの時その全てを捨ててステージから飛び降りた
その時点でモデルの資格を失い
衣装も作品としての価値を失った
だから服ごと放り出してやったのさ
とはいえ大野ツクヨがファッション界に残した爪痕は大きい
君はこれからずっとその影に追われるわけだが
それでも歩き続けられる?
「……」
(3枚目、契約書。爆破犯沈黙)
「…それはあなたも同じなのでは?」
馬鹿にしてくれるね。
稀代の才能を逃したからといって
仕事の質が落ちるならそれまでだってこと
私の作品はそんなことで曇らない
だから覚悟を問われるのは君だけだ
さあ どうする?
「ふん 言うまでもありません」
(執務机に歩み寄りペンをひったくると
手荒く契約書にサインしはじめる
書き終えるとペンを机に叩きつける)
「大野ツクヨがなんです?
影は所詮影
私の輝きの隅で
小さくなっていれば良いんです」
(爆破犯、ここで初めて目が見える
不敵に笑うシャインキャット)
その言葉を待っていた