公開投稿
2025.06.29 15:10
文:和泉ちゃんと黒(脇下一族
0
91
和泉ちゃんと黒 ――
瞼を更に覆うと黒が在って、澄んだ刀の様な静寂の渦に放り込まれて、漂って、
「…またそんな寝方して」
目を傷めるわ、との声に従い乗せていた腕を退ける。
隙間から明るい喧騒が戻ってきた。
「津那美もやってみたらいいのに」
黒に包まれて気持ち良いと勧めたら、絶対 嫌。と念を押されてしまった。
―――――――――――――――――――
意外とやわらかいんだ。
→【140文字のss練習(脇下一族】へ追加。