公開投稿
2023.01.22 10:00
日々のオタ句(マタイによる福音書 14:22-23) 特別無料版
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本日の日々のオタ句は、マタイによる福音書です。
参考文献は、
NTD新約聖書註解 マタイによる福音書
NTD新約聖書註解 マルコによる福音書
です。
==
それからすぐ、イエスは弟子たちを強いて舟に乗せ、向こう岸へ先に行かせ、その間に群衆を解散させられた。
群衆を解散させてから、祈るために独り山に登られた。夕方になっても、ただ一人そこにおられた。
=協会共同訳より抜粋=
………。
どう訳すのこれ????
いや、そもそも聖書に無駄な部分ってないんですよ。寧ろ足りなくて解釈違い戦争起きてるんだし。
んで、実はここも、それなりに有名なシーン……なんですが、その導入ですらありません。場面転換のための暗転より短い。
んで、参考書も並行箇所と言いまして、イエス業火担が別々の視点で書かれていると色々違う面が見えたりすんですが、ここだけ説明がない。
そしてこんな時に限って、EKKがない!
※EKK…最新の聖書注解の一つ。マタイに至ってはNTDの四倍の長さを誇る
え!? なんでこの二つだけ!? なんか深淵があるの!?
………。
…………………。
ただの神からの挑戦のようです。(ぱうらは かんがえるのを やめた)
というわけで、この短さでお金取るわけにもいかないので、どうにかこうにか捻りだしてみました。
このシーンは、イエスが人々に教えて、一服付けた後、一人の時間を取るために、ギャーギャーいつもうるさい弟子どもを、先に対岸の町に渡したときの奴ですね。
そこだけ。
この後イエスは、実は21世紀になってから出来るようになった技術を駆使して、湖の中央に浮かんでる表六玉どもひょうたん船に歩いていきます。
んで、「面白そー! 僕もやりたい!」と身を乗り出した純粋無垢なイエス担のペテロに「ええで💛」と、許可を出し………。
沈んでいくのを見ていました。※ちゃんと引っ張り上げました。
ここまで書いてあれば、オタ句訳出来たし、なんだったら、湖上を歩くところならちゃんと説教のしがいもあるんですが………。導入にすらなってないんで有料記事になんてできねえんだぜ!
ま、それはそれとして。
オタクが沈むって言ったら、そりゃ沼以外の何物でもないと思うのですが、その先って天国ですよね。締切地獄になるかもだけど。
ただ、ペテロが沈んでいった海というのは、逆です。突然の死です。
そもそもペテロは漁師でした。新薬聖書で海と言ったら、大体ガリラヤ湖なんで、地中海とかではありません。
ユダヤ人にとって、海というのは、果てのない遠くにあるもので、それはヘブライ語の『海(レーブ)』のもともとの意味「遠く近寄りがたいもの」という言語的文化からも分かります。また。俗にレヴィアタン(=海の怪物)もここにいると思われていたようです。嫉妬のレヴィアタンとは全く違うのでそこの厨二病は座れ。
漁師だから、海、もとい、水の怖さはよく知っています。どれくらい知っているかというと、水の上に立ってるのにつま先に波がかかったくらいでビビッて沈むくらい。
ここにおける「沈む」とは、「イエスさまが良いって言ったもん! 嘘じゃないもん! ほんとだもん!!」という自信が無くなることによる結果です。つまり不信仰です。
というかね、ペテロは今でこそ初代教皇ですが、十二弟子で一番のクズと言っても過言ではありません。クソエピソードの枚挙に暇がありませんが、そのうちの一つがこれ。つまり、自分に奇跡が起こっているのにその奇跡を信じない。
ただまあ、これ現代人には割とあるんですよね。つまり、自分が生まれてきた奇跡を理解しない。
いのちがどうとかそういうことじゃないんですよ。オタクが生まれてきて一番感謝する瞬間って何です? リアタイで推しの華々しい散り際をツイッタランドで共有してブヒブヒ言っているときです。
オタ活が出来る余裕を作れて偉い!!
推しを追いかけることが出来て偉い!!
マイナーだろうとなんだろうと、そもそも制作者からしたら好きになってくれるだけでありがたい。
なんかクリエイターいじめの法案だかなんだかが持ち上げられていますが、その推し、今あなたが腐教しなかったら、後世に残らないんですよ?
それどころか、華々しい散り際を迎える前に、「俺たちの戦いはこれからだ―――!!!」とか言って、制作陣の方が散ってくかもしれません。
今!!!
貴方が推しと、推し事が出来る環境で出会うことが出来たのは奇跡なのです。
そろそろ給料日の人も多いんじゃないでしょうか? 福袋やお正月ピックアップなんかは終わってしまっていますが、今年も頑張って推し事をしていきましょう。
それではまた次回。
今度はオタ句訳出来るほどの分量が欲しい…orz