公開投稿

2025.10.26 16:24

ふわもこハロウィンと漫画作りの事とか

現在misskey.designのアカウントにてふわもこハロウィン漫画を更新中です。

下記のリンクからご覧いただけますので、まだご覧になっていない方がいらっしゃいましたらぜひ!



全部描き終えたら、おまけのミニイラストと一緒にクロスフォリオにもアップする予定です。頑張るぞ!



漫画づくりは難しい


さて、今回はこの漫画を描いる最中にあったこと、現在進行形で反省している点などを忘備録的に書き留めていこうと思います。

ずっと作画作業に向かっていると鬱々としてくる瞬間があるので、気分転換も兼ねましてね!



①ページが増えちゃった!

前回のコミュニティ記事に載せたスクリーンショットがこちら。


そして現在の原稿の様子がこちら。


……増えてね? しかも明らかに原稿を一枚余らせているし、なんたる行き当たりばったり!


当初の予定では、はしゃぎすぎたふりあんがネコヴィックを怒らせ、かぼちゃの被り物をぶん回されてびっくりした後、そのまま街中でお菓子をもらっているシーンに遷移するという流れだったのですが。


「悪意はなくても誰かに迷惑をかけるような事をしてしまったのなら、反省シーンを挟まないと読者がモヤモヤするかも?」

「ページ数が少なすぎる気がしてしょうがない」

「このままだとネコヴィックが街まで同行しようと思った理由がわからないのでは?」

(一匹で行動させられないと呆れたのか、ふりあんを利用してお菓子をもらいに行こうと思ったのか。どちらにせよ行動原理が不明瞭すぎて違和感しかない)


ペン入れの途中でそういった気付きを得まして、キャラクターの心境変化やパワーバランスの動きを見せたいし、少しでも可愛げを込めた方が読者からの心象は良くなるのではないかと考え、ページを増やしてコマを割り直し、ふわもこ二匹のやり取りを細かく描写することにしました。

しかし、予定には無いやり取りをねじ込むことになった影響で、キャラクターの配置や各コマの関連性と緩急付けに腐心し、要素の配分まで意識が回らなくなって、全体的に詰め込みすぎてしまったような気がしています。

それに何より、思い付きでのストーリー再構築とコマの割り直しは思わぬミスにも繋がりました。詳しくは後述しますが、ノリと勢いは大事だけど、綿密な予定立てはもっと大事! です!


これはあくまで趣味の制作物なので、ネームを無視した無軌道進行でも許されていますが、仕事でやるとしたら考え物だなぁと反省中です。

正直なことを言うと心身の負担的には趣味であってもあまり許されてはいないのですが! 急な負担増は勘弁してくれ! 予定を変更したことで突然描く必要が生じた最後のコマの背景、あまりにもしんどすぎたぞ!


ネームの時点で何をどう考え、どのように物語を構築させれば後出し変更を少なくできるのか。

ストーリーラインの安定性がどうして大事なのか……。

それらを学ぶいい機会になったな~と思いました。



②ネコの作画、激ムズ

↑これ凄く気に入っているので、ふわもこLINEスタンプにねじ込もうかなと思っていたりして。


初めてネコヴィックの色々なポーズを描いているのですが、これが地味に大変です。

というのも、これまでネコを描いたことがほぼありませんでしたから、骨格や各関節の可動域はどうなっとるんじゃ~い!という所が出発点になっており……。


ネコの脚ってどうなってんの?

どこからが足首なの?

なんでこんなに伸びるの?

よく見るあの腰を下ろしてる座り方の時って後ろ脚どうなってるの?

えっ、なんもわからんが……?


最終的には「メインクーン的なふわふわ長毛種想定だし、関節は毛に埋もれさせよう! 大事なのは動きでキャラクター性を伝達すること! ネゴヴィックおよび猫好きの皆さんごめんなさい!」の精神で無理やり乗り切ることを選びました。

これは描きながら成長していかないとですね。ふわもこ本編の二話ではネコヴィック以外の野良猫たちも出てきたりする予定なので。

それはそれとしてネコを撫でてぇ~~~モフりてぇ~~~!!!


ちなみに、どうしてルドヴィックをネコにしたのか? の話は別で詳しくする予定ですが、簡単に説明するとドゥリオルグ家の人間は全員ネコ科のイメージだからです。あと性格的にもどことなくネコっぽいなと思ったので。

(絶対に誰にも懐かない超凶暴で傍若無人な野良猫みたいな男→「俺に構え」と「今はほっとけ」が交互に切り替わる気ままな男……というような感じ)



閑話休題。



③同じカメラアングル連発というミスに、完成間近になってから気づいた

以下のスクリーンショットは、追加ページの最後のコマの背景に四苦八苦しているときに撮影したものです。


↑上のコマが少し見切れてしまっていますけれども、違和感にお気づきいただけますでしょうか。


完成稿の同じ部分を切り取ってみると明らかですね。

↑カメラの位置がずいぶん変わったねぇ! あと背景の描き込み具合も……ずいぶんゆるく……。


背中に乗ったふりあんの準備ができたことを確認するネコヴィックのコマ、そして二匹が街へと向かう最後のコマ。

この二コマ、修正前はカメラの位置が意図せず被っていました。ワァ~オ!

意図していなかったのが一番のまずいポイントです。前後の繋がりと演出について何にも考えてなかったということなので……。


最初にネームを考え抜いていれば、遅くとも下書き段階で修正できたであろうミスですね。

①で書いたように突貫でストーリーを組立て直したがゆえに、一コマ一コマの見せ方ばかりに気を取られたことが失敗の原因と思われます。

余裕のない進行だとこういうことが起こるのですねぇ。

しかも、ミスに気が付いたのは最後のページの塗り作業の真っ最中でした。俺の目は節穴か~? 己の愚かしさに憤慨しすぎて乾いた笑いしか出ない!

起こってしまったことはしょうがないので、とりあえず最後まで気づかなかったよりマシと思うことにしました。トホホ。


さあ、この大ポカをどう取り戻せばよいものか?

一瞬の逡巡の末、私は小さいコマの描き直しを選びました。

最後のコマを、ふりあん達と街を魚眼レンズで見下ろしたような広い画角に変える方法も思いついたけれど、連日の試行錯誤と作画作業で相当疲れていたし、今の自分の技術力では到底できそうになく。

自分の力を現状に合わせていかに効率よく行使するか、その判断もまた作品作りにおける大事な考慮点ですからね。決して無理はしません。


もっとも、比較的楽な方を選んだとはいえ、これを描くのがまた地味に大変ではあったのですが。

(ネコヴィックにまたがるふりあんのアオリ構図って何!? 足裏見えるってこと!? 腰周りどうなるんじゃい!? ってか物を咥えている猫の口回り謎すぎねぇ!?)


そんなこんなでどうにか書き上げたわけですが、いやぁ、漫画って難しいですね……。



今後の予定

このふわもこハロウィンは残り3ページです。あとは小さなイラストが一枚……もしかすると二枚かも?

それらを今月中に仕上げて投稿しきることが第一の目標となっております。ゴールはすぐそこ!


それが終わったら、お次はふわもこじゃないフリアンとルドヴィックのハロウィンBL話を描いていきたい所存です。

最近BLを全然描いておらず、プロフィール詐欺もいいところではないかという懸念が生じているし、何より私もルディリアを見たいのです。見たいならば描くしかな~い!

こちらは現在の原稿構成とツール設定を見直しながらキレイめな塗りで仕上げていきたいと考えているため、十分な時間をかけて作成していけたらと思います。

投稿目標は11月中旬になりますかね。原稿マラソンは続くよどこまでも!


それが終わったら、今度はmisskey.designさんで取ったアンケートに基づき、ベルナデッタさんのキャラ紹介用イラストを描きたいところ。

でも本来の優先順位的にはデラノとクランシーを先に描きたいし……というか『得ざるものども』本編1話をいつになったら描くんじゃい!という話もあるし……。

それから『得ざるものども』とは関係ない、四季概念の長髪男性キャラクター(Not擬人化)のイラストも描きたくてぇ……。


描くべきものと描きたいものが大渋滞を起こしています。えらいこっちゃです。

いよいよ首が回らなくなりそうな気配がありますが、私は無事に今年を乗り切れるのか?!


そんなこんなでまずは原稿マラソンを最後まで走り切れるように頑張ります! 目指せTAMAコミで本編頒布!