公開投稿
2025.10.12 12:00
新刊、Takobunetonotoについて
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Takobunetonotoについて解説します。
ネタバレでできていますので避けたい方、自分の考えで読みたい方は読むのを避けてくださいませ。
以下本文。
✧︎タイトルについて✧︎
これは作中でも登場する【たこぶね島水族館】で買えるお土産になっています。あくまでそのノートに書かれたメモ、ということ。
✧︎別添えのチラシについて✧︎
没入感が欲しくて別添えにしました。ノートとは違ってザラザラした質感になってます。
2人の詳細です。
まずは███くん、について
名前を隠すことで読者の皆様が感情移入しやすいように、また何か隠れてるのではないかと考えられるようにしています。
個人的な解釈としてはモサっとした一見目立たないような存在です。ただ自分の可能性をずっと探していて非日常に憧れを持っています。
舟貝 アオイ について
ネタバレのネタバレになってしまうため、後で書きます。ただ、非日常そのもののような外見を目指しました。とんでもなく美少年で、優等生で。でも何故か███＝自分＝日常に興味を示してくれた。
✧︎本文について✧︎
✧︎1ページ目
███の撮った写真とは差を出すため、古ぼけた印象を取り除いて現像もしてないないハッキリした写真を目指しました。
データが1部ないと書かれていますがそれは一体……？
余談だけど、カメラ以外は自分の持ち物を、描いています。カメラは父の。
主人公███のカメラも父親のものを想定しています。学生でいいカメラは買えないだろうし、きっと父の影響で写真を撮るなこの子は……と思ったので。
✧︎2ー3ページ目
ここからはノートに███の撮った写真がコピー機で印刷され貼られているように描いています。古いカメラでザラっとした印象に変えています。書き文字もなるべく急いで書いたような汚さと(元々汚いけども……！)省略感を出しています。読めたかなぁ。
写真の絵について。
舟貝アオイの顔をしっかり描写してます。後で書くのですが目にこだわりがあります。
(読み返した人はここで気付いたかな……？)
✧︎4ー5ページ目
舟貝アオイから絵を貰ったのをわざわざ写真にとった、この喜びようである。にしても何故ひまわり？
これは3ページ目でひまわりを持たされて撮影された舟貝アオイがインスピレーションをうけたみたいです。███がひまわりを好きだと思った、みたいな。
たこ？
はい、タコです。窓になぜタコ足が……なんか怪しくなってきましたね。ちょっと怪しくするスピード早かったかなと思ってます。難しい、あと全体で10ページくらい欲しかったかも。
ここのスケッチは実際に自分の持っている靴を出してきてスケッチしました。学生の課題といえばこれだよね。なんでか。
たまご
落ちたことの無念とか、これ撮ったら作品っぽいんじゃないかとか、███は思ったみたい。上手くいかない気持ちとかを表しています。綺麗に咲いてるひまわりや、いつでも綺麗でなんでもできる舟貝アオイと対になってたらいいな。
✧︎6ページ目
蝶が居ない！何故だ……
これはスミナガシという蝶で、僕、37の好きな蝶です。色がすごく不思議で、綺麗なんだ……。にしてもなんで居ないんだ？
少しあとに答えがあるよ。
✧︎7ページ目
冒頭のタイトル説明で出てきた、たこぶね島水族館の入館チケットです。
ランダムの生き物の写真とハンコが可愛いよ。
そういえば、文字にあまり目がいって欲しくないので良くこのような崩し文字を使います。でも解読しようと思えば読める、というラインを探してます。読めるかな……。
それをふまえて、読んで欲しいのでアオイガイだけアオイガイと書いてあるのにお気付きかな！？アオイガイ……アオイ……うっ、なんか分かりそうな気が……。
ここまでの経路は学校→舟島電鉄→舟島駅→たこふね島水族館という経路になってます。
8/31の出来事。
✧︎8ー9ページ目
水族館の写真です。暗めに構成。
タコブネ特別展がやってたみたい。
ここではタコブネについて知って欲しかったので、水族館の水槽のそばの説明看板を描きました。へー、アオイガイ科なんだ。
アオイ……？
ところでなんか異変を入れたくて、透明標本の群れを泳がせたり、シーラカンスを泳がせたりしてみたよ。
ようこそ、シーラカンスの庭へ。(ハロー)
✧︎10ー11ページ目
さて、日付が変わったみたい。
9月に入ったんだろうか？
舟島高校前には踏切があるみたい。この絵は飛びっきり気に入っています。何度も直したなあ。
地下道の写真。
インクの滲みが不気味な感じに。明暗を意識して新しい1歩を踏み出すような印象をめざしました。
ここは星木座の辺りみたい。
そういえば場所が何となく聞き覚え、見覚えののある名前な気がしませんか？
はい！実は神奈川県の鎌倉周辺をモチーフにしています。
実際に見た景色で好きだと思った場所を参考に描いているので、近くによった時はここかぁとなってみてね。後で詳細描きます。
✧︎12ページ目
舟貝アオイの写真が沢山。
1ページ目と何か変わったことがあるのですがまたわかりやすい所で……。
さて、蝶が唐突に出てきました。バラバラだし。これは舟貝アオイが███にあげたものみたいです。蝶の標本を撮ってたから、蝶が好きなんだねぇと思ったみたい。にしてもなんか、これじゃないよね。███はバラバラで種類が違うものをしかも別に欲しかったから撮ったわけじゃないと思いませんか。
✧︎13ページ目
たこが、きよる。
5ページ目にもタコ来てませんでしたか、怖い……と思って欲しいところ。
描いてる時は違和感に気付けなかったんですけど、この写真になるには結構望遠で撮ってるかも、と思った(反省)。
そうそう、舟貝アオイの髪のハイライトはわざときれいな色にしています。
✧︎14ページ目
舟島が見える。舟島には大きな展望台兼灯台があるので分かったみたい。
八里ヶ浜周辺からはこの光景が見えるんだって。タコの足も8本だねえ。にっこり。
ここは髪のハイライトを、主張しています。
空もなんかすごい色だ……
✧︎15ページ目
なにやら海に入っている。水に浸かった描写を描くのとても楽しかったのですが、ちょっとスケベな感じにならないように気をつけました。
そして目がなんか人じゃなさそう……！？一体いつから！？
なんと12ページ目から実はこのようになっています。
✧︎16ページ目
そこにはタコブネの貝殻があるだけだ。
失踪した後だとしたら一体誰が撮ったのだろう？
✧︎17ページ目
不自然な黒いページ
何かを塗りつぶしたような跡、あるいは何かをめちゃくちゃにしたくて塗った跡だ。
そう、この本＝ノートには読者目線の人がもう一人いる。この考察を書いていた人。
その人は何かに気付いてしまったみたい。
答え合わせの時間です。
✧︎18ー19ページ目
記事の切り抜き
ここからはオカルトっぽくなるかも。
舟島周辺に関する噂、伝承が書かれています。
これを覚えて読み返すといいことがあります。
怪異！巨大タコ！
神隠しを起こしたりして恐れられていたらしい。そういえばページのいろいろなとこに巨大なタコが現れていたような……。
コラム！タコの目は四角！？
これは実話。ちょっと現実味をプラス。
四角い目？そういえば舟貝の目は後半……。
スクープ！謎の神社！
たくさんのタコの焼き物やタコブネの貝殻が祀られていたらしい。
鳥居が沢山あるから大切にされてる場所なんだろうなぁ……。
✧︎まとめ✧︎
これらを踏まえて読み返してざっくり言うと、███は舟貝アオイによって神隠しにあったとしか思えないわけですね。
でもそんな訳ないじゃないですかこの現代に。なんで？となって混乱したこのノートの持ち主は結論を書いたページを黒く塗りつぶしたわけです。
そして舟貝アオイについての情報を書きます。
舟貝＝タコブネ、アオイガイを連想させるワード。
アオイ＝アオイガイ。またはアオイガイ科のタコブネを連想させるワード。
伝承などから、
巨大タコ＝舟貝アオイ＝神社のタコブネ
この辺が繋がります。
あと
舟貝アオイは神社で祀られいろいろな物を与えられてきたため、与えられたものは良いものという認識を持ちます。そして良いものは自分のモノ……。ひまわりも、蝶も、舟貝アオイに興味を向けた███も、絶対に自分のものにしたかったわけですね。絵に閉じ込めて渡したり、標本から盗んで(？)渡したり。タコブネの殻にしまったり。最後の写真は舟貝アオイが撮ってたんですね。
舟貝アオイの性別について
学生としか描かれておらず、写真からも性別がはっきりわかる描写はありませんが男の子かも？と思って見てくれた人が多いと思います。それは本当に意図的にそうしていて、少年に見えるくらいの中性的にしています。
ただ、ここでタコブネの生態を調べてみると、メスしか貝を作らないんですね。
これを踏まえるとどちらとも取れる、曖昧で神聖な存在になってくれるかなー！
✧︎以上です
ここまでお疲れ様でした！ありがとうございます。描きたいこと沢山あったなぁと、思い返すと……やっぱり10ページ足したら良かったーという駆け足感が残るなぁ。
でも構成は友人達と沢山話して決めたので文句なしだ〜(大の字)でもあり、うーん。説明的すぎるのも良くないし説明が無さすぎるのも良くないか、こういうのは……と学びになりました！
次があればもう少し描写を丁寧に描きます。
✧︎おまけコーナー✧︎
聖地巡礼できちゃうんだぜのコーナーです。
ただし、███の歩んだルートだと行きづらいと思うのでなんか、いい感じにお願いします。
①舟島高校
鎌倉高校
江ノ島電鉄 鎌倉高校前駅が最寄り。
この駅の近くには海と踏切が見えるスポットがあり、すごく人気です。
②舟島電鉄
これは江ノ電！江ノ島電鉄！
③たこぶね島水族館
新えのしま水族館がモチーフ。1日潰せるくらい楽しくて最高です。
④星木座
材木座というエリアがあり、ここには鎌倉駅からバスで行くことが可能。ここらへんにあるよー、通路！海と光の反射が綺麗なんです。
⑤八里ヶ浜
七里ヶ浜がモチーフ。
ここの砂気持ち良い。ここで居なくなったんだなぁ。感慨深い。
⑥舟島
江ノ島！灯台が印象的です。
⑦ナゾのタコブネ神社
佐助稲荷。たくさんのお狐様が祀られてる神社です。隠れた名所かも。結構山で蚊に刺されます。虫除けをして行ってね。
以上！本当にありがとうございました！
またどこかで。
2025/10/13更新！
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