リボンの場所
燿灯が髪につけていたリボンは母の形見でした。
まるで「迎えに来て」とでもいうように常春区にするりと入っていくリボンを見て、春を迎えに行こう。母を迎えに行こう。と思ったわけです。
髪につけていたリボンが形見であることは礼葉さんにもお伝えしたうえで同じ場所に、とお願いしました。
元より芯の強さがある礼葉さんは、燿灯の言葉から強さが混じったような微妙な変化を感じ取ってくれるのではと想像します。
春嵐から「もう大丈夫」と言う燿灯の言葉には
春と一緒に迎えに行くから、そしたら休んでね。今まで守っててくれてありがとう。もう大丈夫だからね。
といった意味が込められています。