陽炎、稲妻、月の影(長編小説)【完結済】
第3話 死神の見識/(6)――「こいつが、この辺りの地区を担当してる死神の一人だ」
心霊現象が毎日のように起こる、私立境山高等学校。
そんな学校で「俺」は幽霊として目を覚ましたが、生前の記憶を全て失っていた。
このままでは成仏できない「俺」は、学校公認の霊能力者である朝陰月陽と協力関係を結び、彼女の手伝いをしながら、記憶を探すこととした。
音楽室の幽霊、死神、土地神問題、校内を徘徊する幽霊、悪霊……様々な心霊現象と遭遇しながら、果たして「俺」は記憶を取り戻すことができるのか。
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