公開投稿
2022.12.31 21:45
創作TALK2022
年末恒例の一年の総括、「創作TALK」がやって参りました!
創作TALKの企画についてはコチラをご参照ください
今年は上半期がかなりガタガタで、執筆ペースも中々思ったようにならない時期が続いていました。不眠症も酷かったし。
5月29日の文学フリマ東京34にて「Fantastic Fantom Curse 輪廻の竜」の第六巻を頒布予定でしたが、延びに延びてコミックマーケット100合わせで印刷しました。
FFC六巻は私がFFCで書きたかったシーンが沢山詰まっていて、完成度に一切妥協したくなかったので〆切を延ばすこと自体は特に苦痛に感じませんでした。
とにかく自分が良いと思ったものを全力で詰め込むことに注力しました。その結果が少年誌みたいな展開になったので、やっぱり男性向け寄りの人間なんだなぁ。裏進行についてはお口チャックな
というわけでFFC六巻は延期したおかげで入稿に余裕ができ、それなら何か追加で作ろうかと思い立ちました。
最初はリーフとリンの出会いの話を一本書こうとしましたが、あまり綺麗に話がまとまらず、今回本にするのは諦めました。でも、これはいつか出そうとは思っています。
それでは代わりに何を作るか考えた結果、リーフの過去についてきちんと説明した方が良いかもしれないと思いました。
FFCは第六巻で第二部が完結し、次巻から新章が始まります。実は、第三部でリーフの生い立ち、その正体について色々と種明かしをするつもりです。
種明かしということは、やはり類推するための判断材料がないと読者にはフェアな読書体験にならないというのが私の持論です。
ミステリではもちろんそうですが、フィクションだから、ファンタジーだからといってなんでもありは物語の期待値を測れないので正直つまらないです。道理を通さない奇跡が許されるのは一回だけ、それもあまりにも突飛すぎると読者から引かれるものだと思います。
ファンタジーにもファンタジーなりの道理――伏線がないと展開が読めない。先の読めない完全な霧の中はつまらない。ある程度予想できる情報を与えることで安心して読み進められるし、それが裏切られたとしてもそこに面白さを見いだせる。それがファンタジー小説のお約束だと思っています。
したがって、もっと読者にリーフについて知ってもらう機会があれば、これからの展開が面白くなる筈だと思いました。
リーフの関係者も再登場させる予定だったので、関係をおさらいしておきたかったのもあります。まあ、基本的に全員○○ですけども。
というわけで、「天使は教会の中で死んだ」が完成しました。
おかげさまで結構な反響を頂けました。短くて読みやすいのも良かったのだと思います。予定より20ページ増えてたけど。あともう一回濡れ場を突っ込むつもりだったけれども。
それからはスナック感覚のをいくつか書きながらFFC第三部を少しずつ進めていました。
しかし気付けば季節は冬。冬コミ(コミックマーケット101)には一体何を持っていくのかが問題になりました。FFC第七巻はまだ当分出せそうにありません。
なので今回は初めて二次創作を本にしてみようかと思い、アークナイツのコピー本を作りました。
原作の質感を大切にしたいので二次創作小説を滅多に書きませんが、アークナイツは昔書いた小説がそこそこブクマいただけていたのでまたやってみようかなという気になりました。
主役は最近お気に入りのケオベ。鬱展開は本編でお腹いっぱいなので明るい話にしました。
コンビニプリントですが、手をかけて表紙は縁なし、中とじ製本にしました。普通に印刷所に頼んだ方が良かったのではとか言わない。
来年はできればFFC第七巻を出したいと思っています。
あと、アークナイツの二次創作も続けていけたらなあとも。
情勢不安定で先の見えない日々が続きますが、健やかに創作ができる環境が残っているのならば最後まで書き続けていきます。