仕事に追われる私──冴木は、ある日の仕事の帰り道で不意に明日の朝食用のパンが無いことを思い出した。次の日、休日の惰眠から目を覚まし、近所のパン屋『ブランシュ』へ行く。いつも通りのパンとビターチョコレートを買うと店員さんから「これ良かったら」と試作品だというチョコレートを貰う。
いつもはビターチョコレートしか食べない彼女だったが、店員さんの厚意を無碍にできず彼女の手作りチョコレートを持ち帰る。
家に帰り、休日にもかかわらず仕事をする彼女は休憩がてら店員さんから貰ったチョコレートを口にする。
忙しない日々で、甘さを忘れた彼女を溶かすチョコレートとの出会いの話です。
文字数は7300字くらいです。
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