深い森の中で暮らしていた少女、シオンは同じ森に棲む竜の精霊フロスティアと旅をしていた。
魔法使いとして生まれながらもなんの力を持たず、無力で誰の役にも立てない自分の存在意義を見つけるために。
弱く小さくとも少しずつ前に進んでいく優しい旅の物語。
「私とシオンは二人で一人なの」__昔はあんなに容易く出来ていたものが、今は少しも出来ないの。
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Halcyon
精霊の楽園≪スピリタシア≫のちょっと不思議な日常