公開投稿

2025.01.02 00:35

スーリニメインテーマについて語る

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【Original】Catastrophe/重音テトSV


↓↓↓

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こちら医療×ファンタジー創作、【suicidal/leniency】(スーサイダルリニアンスィ)のオープニング楽曲…そしてオリジナルメインテーマとなります☺️



▏suicidal/leniencyについて

───国家ヴェルティは、【死の国】を巷を騒がせていた。

死者は年間200万人を超え、そのうち自殺者が5万人にも登っている。

民衆は誰も気付かなかった。その凶行が、《病魔》によるものだと云う事に。

……《スアサイダル》。それは病魔の一体で、人を自殺に導く死神だ。

医師達は立ち上がる。この死神を、必ず撲滅せねばならない、と。

さぁ、聖戦を始めよう。

これは人類と死神の生存を賭けた救済劇。


この創作のね 楽曲です

自分の楽曲を自分で解説するという行為を───します…。

長いです お許しください




▏調号・テンポ

テンポは♩=180(4分の4拍子)

調は変ニ長調(フラット5つ)

イントロは救急車のサイレンをイメージしてます。





▏歌詞解説




巣食う、悪魔切除して

救う為のオペを

掬う、命の灯火

消さぬよう


「すくう」で韻を踏みたかった……

体内を蝕む《スアサイダル症候群》の腫瘍を切除して命を救う……それが主人公の女医・クレマリーや彼女の上司として(何故か)選ばれた新人ドクター・ルミエール達の使命。曲の最初は王道な展開から入ります。

スーリニ(suicidal/leniency)を知らないぞ!と云う方向けの説明ですが、《病魔》に感染すると体内に腫瘍が形成され精神を蝕みます。治療のためにはこれを切除する外科手術が必要だよ……という内容をここで歌っています。



除する、闇切り開いて

叙する、メシアの名を

恕する、君の抱える罪を教えて


今度は「じょする」で韻を。

「除する」は「取り除く」、「叙する」は「冠する」、「恕する」は「許す」という意味です。

これは「クレマリー・ルーヴィル」という人間を表してるつもりです。サバサバとしたゴーイングマイウェイな性格でありつつ、彼女は外科医でありながら精神科医でもあるので罪を認め許す寛容さも持ち合わせているクレマリー。そんな彼女の事を語ってます。



破滅の唄、災厄の詩を

紡ぐのならば許しはしない

逢魔の刻、感染の時

民衆に捧げようパンデミック


これも実は韻を踏んでまして、「唄」と「詩」(うた)、「刻」と「時」(とき)で踏んでます韻踏み、好き好き大好き〜

こちらは《スアサイダル症候群》に対するクレマリーの想い、そしてそれに対する《スアサイダル》の答えを表してますね。罪もないお前を許してなるものか。必ず撲滅してやる───と云う強い思いに対し、《スアサイダル》は宣戦布告をするように感染を拡げます。

クレマリーは《スアサイダル症候群》で師匠であるリズベルトを失っていますからね



繰り返せ、王座に座る神の名を

此処は死を呼ぶディストピア

幸せなど、足す壱の幻だろう?

「其れが諦める理由か?」

救世主(メシア)よ光を───


一番サビは(メインテーマなので)「正義」を表してます。

クレマリーが正義で《スアサイダル》が悪、みたいな。

「繰り返せ、王座に座る神の名を」は《スアサイダル》について知っていくとその正体にいずれ辿り着くという意味があったり。

「幸せなど、足す壱の幻だろう?」は「幸」という字は「辛」に一(壱)を足したもの。幸せというのは辛さを誤魔化す幻にすぎないだろう?そんなに辛いなら私が救ってやろう…という《スアサイダル》の信念です。それに対してクレマリーが「それが生きる事を諦め、病魔に屈する理由か?」と怒ってるんですね……。



護れ、命がこの手から零れないよう

護れ、意志の強さが勝利へと導く

……立ち向かえ!


Cメロ。

緊急現場医療班《EFMAT》(イーフマット)の信念(患者はあらゆる手段を用いて救え)を表しています。

緊急現場医療班はクレマリー達が所属する医療班です。《スアサイダル症候群》の専門チームですね。

《スアサイダル》という正体のわからない不気味な病にも臆せず立ち向かえ、その意志の強さが運命を打ち破る──────そういう意味です。



巣食う、悪魔は誰だ?

救う、それは正義か?

掬う、疑心の欠片が蝕んで


ルミエールの描写ですね。また「すくう」で韻踏んでます。

物語後半、《スアサイダル》は何者なのか?という謎が深まってくるのですが、薬剤師のケヴィンや麻酔科医のシルヴェスターに「クレマリーは危険な医師だ」と言われ、ルミエールは疑心暗鬼に陥ります。



除する、怪しむ心

叙する、光の名を

恕する、君の望む世界を僕に教えて


それでもクレマリーを信じたいと疑心暗鬼を晴らし、彼女の信念について問おうとするルミエール。彼女の正義を信じたい。彼女の事を信じたい……だって、彼女は誰よりも熱心に人の命と向き合っているのだから。

ちなみに「叙する、光の名を」ですが、「ルミエール」という名前は「光」という意味があります。



繰り返せ、慈愛に満ちた者の名を

其れは、虚構に過ぎない

真実(こたえ)など、歪な姿を持つだけ

「君が、全ての元凶?ねぇ、答えて」


ここでの「慈愛」はクレマリーの医師としての慈愛と実はもう一つ意味がある…のですが……超ネタバレなので後で書きますね…。

前述の慈愛は嘘にすぎないよ、真実はいつだって残酷だ─────ついに、ルミエールがクレマリーの正体に気付きます



繰り返せ、王座に座る私の名を

救いの糸垂らすユートピア

辛苦など、引く壱の偏執だろう?

「其れが、事を成す理由だ」

破滅の呪言を───


転調!

一番サビと対になってます。


ここから先怒涛の本編ネタバレですので、苦手な方は回れ右!!です!!






















回れ右しましたね?

いいですね?ネタバレしますよ???































(もう一度載せます)


繰り返せ、王座に座る私の名を

救いの糸垂らすユートピア

辛苦など、引く壱の偏執だろう?

「其れが、事を成す理由だ」

破滅の呪言を───


ここでの「王座に座る私」とはクレマリー=《スアサイダル》

そうです。主人公である医師クレマリーこそが【死神】の名を冠する病魔《スアサイダル》なのです


感染者を自死に導く力を持つ彼女、その力が自身に及ぼす影響と葛藤は次回以降の曲解説で語ろうと思います☺️✨

実はね、かなりの葛藤があるんですよ彼女には……。

今回は触れないでおきます。


《スアサイダル》にとって死とは救済。だからここで「ユートピア」と歌っています。

先程の「繰り返せ、慈愛に満ちた者の名を」のところはクレマリーの医師として患者に与える慈愛でありながら、《スアサイダル》が患者に贈る救済・慈愛(死)でもあります。


「辛苦など、引く壱の偏執だろう?」は一番の続きになってまして…。


「幸せとは辛さを誤魔化す幻だ(一番)。だが辛さとは一体何だ?幸せなどすぐそばに転がってあるのにそれを掴めず嘆いてばかりいる。……辛さとは、幸せを享受できない偏執(思い込み)なんだ。ならば私が手を差し出そう。死という救済をもって」


……って感じです。

ちなみにアウトロでもう一度転調して最初の調に戻るのは、クレマリーがルミエールに救われ、再び医師として舞い戻ってきた事を表していたりします。

そうです、スーリニの本当の救世主はルミエールです。彼がクレマリーを救ってくれます。「死神の何をどう救うんだ」という点についてはまた次回語ります…。





▏おわりに

………って感じですね!!

いやぁ、長い!わかりにくい!!

まだ全然進んでおりませんが、もし楽曲を聴いて少しでもスーリニに興味を持ってくださった方は……本編を……。


▼本編小説


ご覧くださってありがとうございました✨