真冬の幽霊

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人物単体ではなく、「人物」と「モノ」と「色調」で空間を作れないかという意図のもと制作しました。人物単体では表情やスタイルに視線が向かってしまうので、「モノ」と「色調」を人物と同列に捉えることで、一般的な美少女イラストでは得られない複雑で考察の余地のある作品の制作が可能になります。


「幽霊は足がない」という通説から、人物の「足を断つ」ことによって幽霊を表現しました。背景を真夜中にし、踏切に関わる全てのオブジェクトをあえて塗り込まず、アクセントカラーの単色で表現することで異質な空間を作り出しています。


また、人物の頭部あたりにアイレベルと消失点を置くことによって、二次元の奥まで引き込まれるような感覚を作り出し、感情のない人物が風景と調和することで、別世界で撮影されたような空間を演出しています。

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