【#七十二候擬人化:金盞香】
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【#七十二候擬人化:金盞香】立冬末候、「きんせんかさく」
七十二候において「金盞」はキク科・金盞花ではなく、
ヒガンバナ科・水仙と考えられます。※1
(二ホンスイセンの別名"金盞銀台-きんせんぎんだい※2"と一致するため。諸説あり)
室町時代の国語辞典・下学集では、雪に負けずすっと立つ姿から「雪中花-せっちゅうか」、
学名はギリシャ神話から「ナルキッソス」など、気高さや神秘性が感じられます。
中国古典においても
「天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」とあり、
水辺に育ち寿命が長く、清らかな花であることが表されています。
※1:カレンデュラ(ホンキンセンカ)が「冬知らず」という別名を持ち
耐寒性に優れた花を咲かせることや、水仙はこの時期だけでなく
12月~早春まで咲き続けることなどから、
「金盞」は水仙ではないという見方もあります。
※2:金盞は金色の盃のこと。
花弁の中央にある副花冠(花弁の集合体)を盃に見立て、
外側の白い花弁を白銀の盆として上に載せた姿の表現したもの。