ソーシャルワールドの探求者
50
ライトノベルの表紙を想定したイラストデザイン。
コンセプト・発想:
SNSで繰り広げる中世ファンタジー
インプレッション(表示回数) × インプ(妖精・悪魔両方の存在)
製作時期:2024年2月16日
製作時間:約18時間
制作ツール:Clip Studio
サイズ:A4 サイズ 210 × 297㎜
あらすじ:
インターネット、イラスト(アニメ系)が趣味であるごく普通のサラリーマン、網田才人(あみだ さいと)は、
仕事先の某欧州で巨大な電波塔を調べることになるが、ちょっとした事故で最上階から転落。
目を覚ますと、科学が未発達でありながらSNSがやたら発達した中世に飛ばされていた…
世界観・舞台設定:
中世ヨーロッパ風の世界。しかし、この世界の技術発展は人間の手によるものではなく、インプの魔法によるものである。
特に、SNSが異常に発達しており、スマホやパソコンの存在しないこの時代の人々は魔法の杖、鏡などの変わった道具で情報発信しながらインプと共に生活している。
インプ:
物語の鍵を握る存在でこの世はインプ社会。SNS で一定の人気(バズり)を得ると、情報端末からインプが現れ、投稿主を魔法の力でサポートする。
インプには様々な属性・個性があり、例えば、絵師であればショートカット魔法、料理人であれば炎魔法等で手助けする。
頭上の数字は魔法のパワーを表しバズりの大きさに比例する。
彼らは共に助け合いながらダンジョンを攻略していく仲間である。
インプの塔:
物語のラストダンジョンである巨大な電波塔、通称インプの塔。
大昔に強力な電波を持つインプがこの国を気に入り、電波塔を建てたという伝説がある。
塔の頂上に到達すると「願いが叶う」と言われており、特にインプと強い絆を持つ者だけが塔に入ることができる。
目的:
主人公、才人の最終目標は「元の世界に帰る」ことである。
そのために、一般社会人絵師である彼は持ち前の画力でSNS 上でバズり、
何とかしてインプを手に入れるが、特定のコミュニティで得た力だけではインプの塔の攻略には不十分である。
より大きな力を身に着けるためには、他のSNS 界隈とも交流を通して仲良くなる必要がある。
悪質なインプ稼ぎ:
インプは妖精・悪魔と表裏一体な存在である。
主人が悪質であれば、当然悪魔の要素が強めのインプが出現する。
左の絵は、相手のネームバリューを利用して執拗に絡んでくる迷惑系な主人を表している。
パートナーインプも相手のインプの力を乗っ取り・吸収するといった厄介な奴だ。
悪いインプは数こそ多いが、主人との絆は崩れやすい。
制作意図:
作品に興味を持ってもらいやすくするためにSNSという現代の若者に共感を得やすいテーマで作品を考えました。
制作開始当時、世間ではインプ稼ぎ(現在では主にインプレゾンビと呼ばれる)が社会問題として日本でも少しずつ認知され始めつつある状況でした。
登場人物はインプレッションとの向き合い方を重視するようにストーリーで、風刺を交えて面白可笑しく立ち向かうようなイメージを目指しました。