公開投稿
2024.11.18 22:29
ときメモGS3が沼という話
ブログ
絵を描き始めて6年、この度サークル初参加しました。
そもそもイベントや同人誌に一切興味がなかったので全てが初めてでした。
そこに至るまでの経緯や心境を、この先忘れることのないよう、自分のためにブログとして残しておきます。
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絵描きとして他人との交流に辟易していた私は某大手SNSサイトで一人細々と絵や漫画をまとめて投稿し続け、誰からも感想を得ることなく絵を描き続ける人生を4年ほど送っていた。
絵を描くこと自体が嫌で、1年ほどまともに描いてない時期もあった。
そんな奴がツイッターを作って、漫画を投稿し、サークル参加をしたのだ。未だに信じられない。そりゃこんなアホみたいな記事を書きたくもなるわけだと言い聞かせて次へ進む。
■~今の私について。
2024年現在私はときメモGS3というゲームにハマり倒しており、ヲタク人生で初めてカプとしてではなく一人の男に惚れ込んでいる。
彼の名前は新名旬平。
一つ年下の後輩キャラで、コミュニケーション能力抜群。圧倒的光属性。かつての私なら一切興味のなかった男である。
■~GS3との出会い
そもそもGS3との出会いは2次創作だった。
シリーズ最新作GS4のみをプレイしていた私は、二次創作を漁るのが就寝前の習慣だった。
そのときに出会った二次創作がわたしのヲタク人生を変えた。
それは「GS4の主人公がGS3の王子と邂逅する話」で、たった数ページと短いながらもその王子の過去に闇があったこと、そしてGS3の主人公と出会ったことで今はとても幸せに暮らしていることがきらやかに表現されていた。
私は闇があるキャラが大好きだ。過去に好きになった作品も平気で人が死ぬし、好きになるキャラはだいたい闇があり性格はクールで統一されていた。
ときめきメモリアルで、闇がある男?
一気に気になった。もう二次創作を読んでる場合じゃなくなった。
■~琉夏について
しかしプレイ環境を調べたところ、当時はDSかPSPという古代機種でしか彼と出会うことはできず、また生産終了されてるがゆえに本体も数万単位、ソフトも高騰化が酷く容易に手を出せる状況ではなかった。
それでも彼を知りたい欲が諦めきれず実況に頼った。知らない実況者だったがそんなのはどうでもよかった。パート1のサムネがその王子、桜井琉夏だったから。
しかしその実況で琉夏は幸せになるどころかどんどん不幸になっていくサマを目撃し、私はどんどんつらくなった。違う、そうじゃない。後半どんどん傷ついていく琉夏を見て、途中で動画を見るのをやめた。
■~GS3に己で触れる
数日後仕事帰りの運転中、いつもの帰路が工事中で迂回せざるを得ず、渋々遠回りをしたところ中古ショップができてることを知った。
ふとGS3が頭に浮かび、店に立ち寄った。
あった。しかも、良心的な値段で。
PSP本体もあったがこいつはアホみたいに高かった。あまり大人をナメるなよ。
わたしはGS3を手に店員に駆け寄った。
「すみません、このゲームが遊べる本体買いたいんですけど」
■~琉夏一途ルート完遂
16時間かけて琉夏の一途ルートをクリアした。
あの実況者では幸せにできなかった琉夏を私は精一杯の愛を注いで幸せにしたのだ。
プレイ後はしっかり琉夏の彼女ヅラで(彼女だが)ツイッターのプロフィールに琉夏との記念日(クリアした日)を書き込んだり
「るぅ~♥」と呼んで毎日寝る前に「るぅ、おやすみ♥」と呟くなど狂いに狂っており、今のガチ恋「新名旬平」については「いや~ニーナは私が高校生の頃だったら沼だったね!」などとほざいたレベルで眼中にはなかった。
■~新名に触れる
正直、一度一途を遂行しただけでは新名の良さは伝わらない。(まあ伝わらんでもいいが)(私だけが知ってればいいし)
これはどのキャラにも言えることだが、新名に関しては後輩キャラであると同時に出会いのパターンが作中一番多いのだ。
1年目にナンパされる、バイト先で出会う、購買で声をかけられる。
そして主人公が柔道部に入っているかどうかで彼の運命も劇的に変わる。
今ここまで新名が好きで仕方ない私も、ニーナ一途ルート初完遂の時の感想は「ニーナ常識人で良かった~!」というなんとも解ってない女の感想を述べたくらいである。
この時点では今の私が新名に沼るなんて香川県民でもそば食うレベルだろくらいの感覚だった。
不二山嵐一途ルートの際、体育祭スチルとクリスマススチルにメロメロになり発狂はしたものの、その後全員の一途ルートを琉夏にちょっかいかけながら静かに終える。
■~先輩△にハマる
一途ルート遂行後は△を最初に組むペアを悩んでいたが、先輩二人が「友達のくせに友達と呼べるのも怪しいほどドライだがしっかり友情関係」というとても良い絡みを見せてくれたので初めての△は先輩組にした。
この記事をここまで読んでいる人の9割は知っているだろうがGS3には三角関係という要素があり、特定の男の子二人+主人公でお出かけしたり、三人で仲良く卒業EDを迎えたり、はたまた主人公を巡って二人が喧嘩したりととんでもないシステムが用意されている。
兄弟組、先輩組、青春組と名付けられた3組がおり、私は最初に先輩組に手を出し、最終的に青春組に沼ることになる。
この先輩組という沼に数カ月以上沈み込んでおり、すべてのデートスポットを網羅し、先輩組以上に沼ることこの先ないかも...といりもしない不安を抱いていたレベルには沼だった。
■~兄弟組で心をやられる
ところで先程述べた「主人公を取り合って二人の男の子が喧嘩をする」というシステムはPVPと呼ばれているのだが、先輩二人とも同レベルで好きだった私はどちらか片方を贔屓することがなかったのでPVPが起きたことはなかった。つまりいつも仲良しEDだったのである。
しかし兄弟になると話は代わり、兄のコウのことももちろん人間として大好きなのだが
「琉夏を好きなのに琉夏に出会うためにGS3買ったのに、コウのことも男として好きっていうのはコウに失礼じゃない?なんか違うくない?」というめんどくさいヲタク心が発生し、琉夏を贔屓した結果、兄弟二人がとんでもねえ喧嘩を起こしてしまった。
そして仲直りの方法を知らなかった私はそのままコウの敗北宣言を受けることになる。
(敗北宣言=男の子が身を引くイベント。好き状態だろうがなんだろうが友情に戻り、デートができなくなる←あたりめーだ)
これに心をズタボロにやられ、また先輩△に戻った。青春組?知らない組み合わせですね...
■~GSシリーズ、Switch版発売
2024年2月14日、ときメモGS全シリーズがSwitchへ移植した。
まず最初に琉夏の一途をプレイしたあと、先輩△で遊び、起動ボイスどっちも先輩組っていうのもなんだし...というチンケな理由でとうとう青春組に手を出すことにした。
■~そして青春組の沼へ
落ちた。
信じられないくらい早かった。
△結成から1ヶ月もなかった。リアルタイムにして20分もない。恐ろしい速さで。沼った。
私は「男同士が友情関係で仲良くしている様」が大好きなのだが、青春組はまさにその代表格だったのだ。名前で気づけや。
スチルイベントで、「不良に絡まれ逃げ切ったが、絡まれ方が古くて面白くて笑っちゃう二人」というのがあり、このスチルを見た瞬間だった。落ちる音が聞こえた。まさにメルト。
青春組のPVPは「どちらか片方を贔屓しているときに柔道部で活動する」という少し特殊な起こし方をしなければならないのだが、柔道部のマネージャーでいながら柔道部で活動しなかった私には起こせもしないイベントだったので当然のように仲良しEDを迎えた。
この二人の卒業式イベントもすごかった。
きっとはば学の伝説になったに違いない。
■~僕は新名に恋をする
余談だが重要な話で、GS3は本当にスチルの質が高い。所謂「外れスチル」が一つもなく、本当にすべてのキャラのすべてのスチルがかっこよくて、かわいくて、キラキラしているのだ。
前回△組んだときに柔道部で全然活動しなかった反省を活かし、スチル回収も兼ねて2回目は懸命に柔道部のマネージャーを努めた。
新名を柔道部に勧誘し、△を組み、しばらくした頃、新名だけが私に惚れた。
そして部室で新名と不二山を待っていたあの日、シャワーを浴び終えた二人が戻ってきたのだ。半上裸で、髪と服を濡らして。
─恋に落ちる音がした。
いつもかわいくて子供っぽくて主人公(つまり私)に振り回されている後輩の男が、上裸にたじろぐ私のことをここぞとばかりに攻めてきたのだ。
これは不二山によって静止されるのだが、アルバムのボイスを含めてすべてが最高だった。
もうこの瞬間から新名のことしか考えられず、何度も何度もはば学に入学し、そのたびに聞いたことのないセリフを回収する行為に入り、
こんなの他にやってる奴いねーよというニッチなプレイでどんどん新名にハマっていき、今や「旬平♥大好きだよ♥」と毎日つぶやくほどイカれ狂い、同担拒否レベルで恋を拗らせている最中である。
ちなみにPSP版の琉夏に会うたびに胸がときめき、「るぅ~♥」と呼ぶ程度の浮気は常にしている。
■~絵描きとして
SNSでGS3のプレイ記録やスクショを載せるだけのROM専だったアカウントで絵を投稿し、数年ぶりに画面の向こう側(この世)で生きている人間をフォローし、交流し、旬平への愛を叫び、愛を漫画にし、この半年で400枚近くのイラストや漫画を描き、グッズを買いあさり、サークル参加を決意し、本を出した。
正直GS3にハマって少し経った頃「本を出してみるのもいいかもな」という感情はすでにあったのだが、まさか本当に出すとは思いもしなかった。
当時「私も本出そうかな~」と声に出していた相互は三人くらい消えたが、私は出した、出したどー!!!!!!!
旬平のおかげで、久しぶりに絵を描く楽しさを知った。他人と交流した。ガチ恋を拗らせている相互さんと邂逅できた。今年一番楽しい思いをし、絵描きとして新しい挑戦ができた。
別のジャンルでも好きになる男の子は旬平に近くなった。わたしの好みのタイプすらも変えてきた。
■~最後に
恋の期限は2年らしいが、ここまで私のヲタク人生を変えた旬平のことを、いつまでも好きでいたいと思う。