公開投稿

2025.07.15 23:11

RoseとRejou×r並行進行中/本用の自分文法の獲得

今描いてる話(Rose)が60数ページとかになりそう…?で、そんなあんの?てちょっとびっくりしたものの、見開きをバンバン使って頭に映像と言葉を流し込んでくみたいな手法なので、普通にマンガ読む時とは違うのではないかな、て気はします。映像・映画的に平面の本にするみたいな。

この間合いが自分には合っている表現方法らしく、最近なんとか少し、たどり着きました。プラハに留学して以降、自国以外のいろんな表現方法の本と出会ったり、自分の本もいろいろやってみて、その後もずっと一人で10年ぐらい試行錯誤して今、ここに落ち着きつつあります。まだまだ試行錯誤の連続ですが。


間合いが本当、一番難しくて…。私はもちろんマンガをとても愛してるのですが、自分の表現をしたいとなった時、これが脳に刷り込まれてることがむしろ枷となりました。マンガ文法では私の本は作れないと分かってても、ちょいちょい引っ張られてしまい、そのせいでなかなか自分用にたどり着けない。かといって絵本はまた全然私の仕様と違う…。そも幼児は一ミリも想定してないし、ページ数の縛りがキツすぎる業界。まあ違うなと。

漫画の文法は自分の作品には合わず、絵本も合わずなので、日本で研究の余地がありませんでした。自分のを一から作るしかないし、そうしてる間にも描くべき物語は絶え間なく推敲を続けていて、結局ものすごい年月、諦めずに模索し続けて今に至り、一応…こうかな…という間合いがここ2〜3ヶ月くらいで、やっと見えてきたところです。


その発見方法は結局、誰にも教えられるものではないため、やっては直しやっては直しを繰り返すだけでした。間合いの発見以前にも、書き味面・デザイン面にもそれぞれ、App毎のツールの違いとか仕様の違いの問題がありまして…。例えばデザイン上、右開きと左開きどちらがいいのか何度も仕様を変えて試し、いざ右開きに決定したらしたで確認のプリントアウトをスムーズにできるappがなく、頭を抱えたり…。作画も、アプリ変えたらブラシ変わるからいちいち迷子になったり、そもそもブラシ多すぎて頻繁に迷子なるから素材整理方法から見直すとか…(そうなった時点でパッと描けなくなるので、また躓く)。それも何年もかけて、描きながらやってって。もういろんなレベルでやることが山積みで、だんだん自分に迷いがなくなってきてからは優先順位をつけやすくなり、自分らしい作画に振り切ってやれるようになりました。

特に去年夏、もうここからSOUL HOMEに集中するぞ!!と決めてから丸1年間、とにかくもう…絵を描いては当てはめて流れを見て、なんか…違う、、とか、こうかな?と印刷してみて、何だこれ、、、と失望しては、いややっぱりこうか…?とじりじり修正したり、その修正全部が無駄になったり、、まあもう、そういうことばかりやっていました。体当たりしかないから…さぁ…。間合いが見つかるまでは、それ。

それでも作画面が、インクで自由に描けるようになんか!なったぞ!!てなったのが2024年3月で。これでなんとか実用レベルに乗りそう、とまたギアを上げたのは確かです。それでも全然スムーズじゃなかっ…たなぁ…。。

今もアナログとデジタルを行ったり来たり、時にははるか昔に描いた絵も画面に取り込みながら、全部がスムーズに馴染むように調整するという、変態的進行を主としているから…ですかね…。まあ…多分そう。絵の持つ力は最大限に使いたいし、そこに文字が加わったら怖いよねえ、、というのも最大限やりたい。


・ちなみにRoseと穴男を同時に描いたらちょうどいいなとなったのは、二人が比較的時代が近いこと(近現代)、二人ともわりとダークめのテーマなので聴くBGMも近いのもあって気分やモードの大幅な切り替えなしに行き来できること、そして主人公が女と男なのでちょうど気分転換的にもう片方の話に飛んで思考を再開できることがマッチしたため。

Roseだけ描いてたらあまりにも難しくて詰まりまくったのと、息抜きに外出すると、なぜかふとRejou×rのネームが書けるので、じゃあもうこっちの作画も入っちゃえば楽しく進むのでは…?と思い。それからちょっと、進みが良くなりましたね…。そのぐらいRoseがむずい。


・そんな彼らを描くために試行錯誤して最近やっと固まってきた今の描き方は、「プロットと下書きの反復横跳び」。

まずメモアプリに普通に打っておいた文章プロットを、小さい場面ごとにフリーフォームアプリに分けて書き込んで、付箋を並べ替えるように移動させて時系列整理したりして、一番すんなりいく流れを一度、ここで見極め。




繋がったなと思ったら、ここはこういう絵がいい、という画面上の構成は別で思いつくのでメモしておき、それを該当のクリスタのページファイルに描いていく。

そこに言葉を合わせてみると、絵が語った内容で言葉の中身やレイアウトが変わったりもするので、それをまた画面上で変更したりして調整する。時には丸っきり全部文言書き直しになったり。(絵が主体なので、絵の描き直しはあまりない。配置換えはめっちゃある)

これを繰り返してくと、流れがなんか繋がらなくなったり、今何の話してたんだっけ?てなった時に、流れ自体を把握するためにまたそこの変更点をフリーフォームに戻して筋を通すにはどうしたらいいか考えて、あ、だったら次の展開はこうだ、て分かると、ほとんど同時に絵の構図が浮かぶので、それをまたクリスタへ…という感じ。これでなんとか1ページずつ完成していけるようになりました。絵での思考と文章での思考を行き来しながら、全体の流れに合致させていく。まさに、編んでる感じ。

でもRoseは編み糸の層が4段階はあるので、そこでまたぼーんてなる…のでRejou×rに戻ってちょとスッキリしてまた取り組む…という。


・自分で書いてんのに「何の話」ってなるの何?て思われるかもしれないんですが、4層の編み方があまりにもむずすぎて、時系列や内情表現を理論的に整理して筋を通す時間が、わりとこまめに必要でして…。フリーフォームappの存在に気づいてからめっちゃやりやすくなったぁ…。このApp実装当時は、何に使たらええねん?て思ってて。通常はマインドマップとかに使うんだろうけどそんなのしないし、いらないと思って一旦アンインストールしてたレベルなのですが、急〜〜に、あれ使えるんじゃね…?て思いついてやってみたらビンゴでした。

自由にザクザク並べ替えたり書き換えたりできるアプリ、ずっと探してたから、ほんとにこう、時代の進化に助けられてなんとかやってる感がすごい…。。