安眠のポートフォリオ

手順だけはわかってきた頃、それでもまだ初々しい前戯から、確かに感じられるようになった悦楽。痛みより気持ちよさ、それが愛おしいことに抱き合いながら、着実に進む挿入。何度も繰り返したしこれからも繰り返される、愛情にあふれた優しい「苦しくありませんか……？」の問いかけ。

パンドロは浅い息ながら、初夜に比べればいくらか落ち着けている様子で小さく頷くのだ。

「大丈夫、です。リュール様とつながることに、すこし慣れてきた、みたいで……うれしいです……」

なんてうっとりと口にし、下腹部をさすりながら。

そのいじらしいパートナーの姿に、神竜のゴッドドラゴンが思わず一層の質量と熱を帯び、「んんッ！？♥」と仰け反らされるところまでがセットです。

そもそも貞操を神に捧げた聖職者、はじめての相手も当然リュール様なパンドロが、遊び人のようで実は清い身に神竜の激しい愛を注がれて、ベッドに四肢を投げ出してもなおびくびくと痙攣の止まらない自身に恍惚と混乱の混じった顔で呆然と酸素を貪る有り様は凄惨なほどのエロティシズム。

（リュール様は父譲りの絶倫だよ論者）

慌てていたわりの気持ちで赤く手形を刻んでしまった腰回りを撫でさすってあげたら、その刺激にすら仰け反り「はぁああっ♥♥♥」と甘く達したパートナーに戸惑いながらも喉が鳴るほど息を飲んでしまうリュール様。「オ、オレ、なんてみっともない……」と恥ずかしさのあまり真っ赤になり顔を伏せてしまうパンドロ。第２ラウンド始まりフラグ。

でもパンドロが悪いわけじゃなくて、貞淑な心身すらも乱すリュール様のじっくりねっとりした愛し方によるものだから仕方ないね。あとパンドロがリュール様好きすぎて過敏なのもあるけど愛ゆえだから仕方ないね。リュパンは仕方ないね。