公開投稿
2024.11.22 18:32
🔞モーアシュ/なぜ書殿長のこと好きなんだろうって誰より思ってるけど手遅れなモー氏
罪の意識を抱えて生きてきたモートレアはもちろんのこと、あのアッシュ書殿長に交際経験なんてあるわけないというひどい決めつけを前提として、初めて体を重ねた際の衝撃や感動を都度記録しようとする書殿長はいる。確実にいる。
モートレアが頭を抱え「せめて終わってからにしてくれないか…」と弱々しく拒絶(記録自体を止める余裕がない)すると、「最初のほうとか記憶が飛んでしまうかもしれないじゃないですか!」と荒々しい息で興奮気味に反論するアッシュ。気持ちいいならよいことです。
「ならっ……また、すればいいだけだ!」
「……おや。まだお付き合いいただけるので?」
「一回限りの関係でも、ないだろう」
飄々としている、というよりは本気で不思議そうに顔を上げたアッシュは、そこで自分に覆い被さり影を作り、いつもの紳士然とした気遣いも薄れさせ本当に余裕のない様子で、最後の理性でどうにか受け答えしているモートレアの顔を見て、ようやく息を飲む。このような行為に彼が至り臨んだ意味を理解する。
どうやらモートレアは理屈の通らない理由ながら、思っている以上に自分を好いて求めてくれているらしい。そういうこともあるのだと、初めて知ったアッシュは素直にペンと手帳を放り出したのだとか。
後日、アッシュに「モートレア氏の陰茎は猫同様先端に突起があり、それが体内を刺激すると軽度の痛みと共に指等とは比べ物にならない快感が生じ云々」と冷静にかつ情熱的に記録されていることを知り、また頭を抱えるモートレアなのだった。でも人との関わりについての本だから禁書扱いされる多分。