『ひょうたん物語』
ひょうたんを通して、人の生の流れを描いた短編詩的ムービーです。
物語は、ひょうたんに吸い込まれるところから始まります。
それは、突然“生”という時間の中に投げ込まれること。
その中で出会う風景や感情、音や記憶は、
人生を構成する無数の出来事のように現れては消えていきます。
やがて終わりが近づくと、
それらの断片がまるで走馬灯のように浮かび上がり、映像は静かに“白”へと溶けていきます。
最後に残るのは、過去の自分をそっと見つめるような、小さな愛おしさ。
“ひょうたん”の中で、生きること、忘れること、そして還ることを描いた、一人の人生の旅の記録です。