公開投稿

2025.06.09 00:21

メイン第2部再読メモ【1】1~2章


【第1章】世界は不思議に満ちている


第1話〈邂逅は突然に〉

・西の王宮でパトロン探しをしている昔のムル

・「この頃玉座にいる者が変わった」という言及

・戦火が迫っていて安定した金持ちがいない→サファイアの城の大貴族の一人息子、ラスティカ・フェルチの話

・ムルと会話していたのはラスティカ本人

・王宮でラスティカに同伴していた婚約者、名前が明かされる前に場面が変わる


第2話〈彼らは、今〉

・場面は現賢者のいる時代へ

・「西の賢者の書」執筆最中に眠りに落ちていたラスティカ

・傍らにいるクロエの「きっと無事に帰れるよね」という台詞

・「交響曲の指揮者たち」「他の国の賢者の書を預かった仲間たち」とは

・街の瓦礫を背景に「今日も怪我人はなし」と呟くファウスト

・〈魔法使いの家〉にいるフィガロとレノックスの会話「例の男が先生にお会いしたいと」

・雪原を背景に激昂しているブラッドリーの姿

・「ニコラスをそそのかした者の尻尾を掴めそう」だと零すカイン

・ノーヴァの名を呟く


第3話〈魔法舎の存続〉

・前の場面から数ヵ月前に遡る

・王弟ヴィンセントによる3度目の魔法舎の視察について

・視察の1度目は賢者の魔法使いが全員「魔女」に、2度目は全員「子供」に変わっていた

・気をつけの姿勢でにこやかに立つ賢者


第4話〈久々の再開〉

・1.5部でオヴィシウスに妨げられていた「五カ国和平会議」の回想

・グランヴェル城の人間は眠っていたため、当時の事件を知らない/覚えていない


第5話〈いつか、友達に〉

・賢者から要人への敬称問題

・ヴィンセントが連れてきた魔法科学兵団の兵士群


第6話〈魔法使いと精霊〉

・中央の魔法使いの訓練、オズの話

・「精霊の理(ことわり)は世界の理」であるという言及

・目には見えず、通常は同じ性質のもの同士で集うが、異を混ぜると(第7話に引き継がれる)


第7話〈精霊と神〉

・(承前)弱いものが強いものに感化され、通常は多が少に影響する

・精霊の性質:感化され易く、自分たちに強く影響を及ぼし、使役しようとする者を好む

・魔法使いは魔法生物といえ、不思議の力が宿った道具でもある

・この観点からすると「神に最も愛されているのはオズ」だと聞いて目を見開いたリケの表情、よろめき

・アーサー、カイン、リケに対して抱くオズの好感の描写


第8話〈リケの困惑〉

・精霊には王がおり、場の強い土地には必ずいる

・場が安定して精霊の群れが大きくなると王が誕生し、それが死を迎えると秩序を失い、混沌が生まれる

・混沌は万物を汚染し「異様」にする

・汚染は魔法で浄化もできるが回復には長い時間がかかる

・「巷を騒がせている終末教団」へのドラモンドの言及


第9話〈好きという気持ち〉

・「正しいから選んだものではなく、好きだから選んだもの」を……

・リケとアーサーの会話、アーサーの視線を受けるヴィンセント


第10話〈王子の企みごと〉

・ヴィンセントは魔法科学の研鑽を通じて西の国との浅からぬ繋がりを持つ

・その信頼関係の揺らぎは和平会議に表れていた

・〈大いなる厄災〉に相対する準備の不足を補い、異変の対応にあたる調査団を結成した暁に「魔法騎士団」と名前を変えたいアーサー

・魔法使いでも国家の要職に就けるように嘆願する予定

・いずれカインを魔法騎士団の騎士団長にすると言う


【第2章】王弟の視察


第1話〈視察の理由〉

・南に対して「田舎の魔法使い」と述べるヴィンセント

・五カ国和平会議についてのフィガロの解説

・中央の国は各隣国から魔法舎の管理について睨まれている

・軍隊に匹敵する力から、魔法舎は管理の困難な驚異的な戦力と見做されている


第2話〈変わる空気〉

・責任の所在を曖昧にするため、繰り返されている形としての視察

・南の訓練の内容は治癒魔法

・誤解されやすい事実:一般的な治癒魔法は自己治癒能力の補助が主であり、さらに複雑な治療を行うには疾病や人体に造詣が深くあることが必要


第3話〈訓練を始めるために〉

・架空の怪我人のために心を痛め、決定に難航する様子


第4話〈あの頃を思うと〉

・「魔法使いに騙されたり、からかわれたり、怖がらせられたりする機会が多くて……」

・「人間に煙たがられるうちに、人間が嫌いになってしまった魔法使い」たちと同じように

・訓練の患者役(架空)がファウストに決まる

・賢者の回想:第1部冒頭でファウストの体から煙が出ていた理由→魂の傷が肉体に発現

・その傷をつけたと推測される〈大いなる厄災〉は精霊を使役できる・もしくは厄災自体が精霊に等しい存在であるのかもしれないと仮定する


第5話〈癒しの力〉

・治癒魔法について訊ねるヴィンセントに答えるフィガロ、アレクの右腕の例

・「病状や損傷がひどく、自己治癒力・免疫力の回復が追い付かなければ助けることはできない」

・シュガーの効果の強化版、薬草の知識も役に立つ


第6話〈得意なこと〉

・大怪我を短時間で治すような魔法には専門的知識と正確な技術が必要

・もしくは「魔力を直接与える」方法……南の魔法使いは得意、他国は不得手

・とりわけ北、魔力の強すぎるマナ石の摂取と同じで時に相手がショック状態を引き起こすため

・「血が近かったり信頼関係が強かったりしないとうまくいかない」

・かつて難産のチレッタがルチルにミチルを助けるよう頼んだらしい

・ルチルは無我夢中で覚えていないという

・南の魔法使いは人助けやお祈りが得意

・魔力を注がれることは心に介入されることに等しい


第7話〈治癒魔法体験〉

・患者役に推挙されるがクックロビンに水を向けるドラモンド

・ルチルの魔法、本来なら肌を見せる必要も触れる必要もないが、彼は触れていた方がうまくいくという


第8話〈与えられた魔力〉

・生温かくてくすぐったいような感覚

・「治癒魔法などを用いる福祉的活動なら取り立ててやれるかもしれない」と言うヴィンセント


第9話〈過去の惨劇〉

・中央の国の建国史に対する賢者の疑問

・「なぜ魔法使いと人間が手を組んで建国したのにもかかわらず魔法使いは敬遠されているのか?」

・雨の街の惨劇→おおよそ150年前に発生

(1) わずか6人の魔法使いが東の国・雨の街で市民の半数を惨殺

(2) 中央の国も東へ軍隊を派遣、到着までに犯人は逃走、東の国は内政干渉を疎んだ

(3) 魔法使いの「ギルド」が消滅し「魔法管理省」ができたのもこの頃

・大陸中にこの事件が知れた


第10話〈事件の真相〉

・惨劇から数十年後、中央の国の手動で各国が協力

・「大陸に名を馳せた極悪な魔法使い」を収監、ブラッドリーの捕縛

・一部の魔法使いが助力した



(第3章以降はメインスト第2部再読メモ【2】へ)