サンロストの歴史
まだその地がサンロストと名付けられる前。
北の火山には獰猛なドラゴンが住み着いていた。
いつしか南に住む人々の集落を襲うようになった。
ダニアンのおじいさんは大魔法使いでした。
太陽を魔法で消して、夜の世界を創りました。
ドラゴンはずっと夜が明けないので、眠りにつきました。
その隙にドラゴンを日の届かない地中深くに閉じ込め、封印したのです。
ドラゴンが眠るこの火山は「ドラゴンのいびき」という名の「ドラグノア火山」と名付けられた。
ドラゴンが居なくなり、平和になったので、
ダニアンのおじいさんは太陽を元に戻す為、もう一度大魔法を試みたが、
何度やっても太陽は元に戻らなかった。
太陽の祭壇、月の祭壇はその時に造られたもので、
集落の人々は、何度も何度も呼び出そうとしたが、太陽は昇っては来なかった。
もう一度、光輝く、美しい太陽をこの目で観たかった…。
儂の代わりに太陽を元に戻す魔法を完成させてほしい。
ダニアンにそう言い残し、大魔法使いのおじいさんは亡くなってしまいました。
古代の物語はここで終わる。
ダニアンはその後も太陽を元に戻す魔法を探しながらウィザッド山に隠れ住んでいた。
しかし、最初こそ太陽の無い世界での暮しに困難を極めたが、
人々はその地に上手く順応していった。
集落は少しずつ大きくなり、太陽が昇らない物珍しさに惹かれ人々が集まり、
大きな町になった。これがサンロストの町である。
いつしか、太陽を元に戻してほしいと願う者も減っていった。
ドラゴンが居なくなったことで、新たな襲来者がやってくる。
魔法の鉱山や不思議で珍しいものが多く存在するサンロストは海賊団に狙われた。
そこでサンロストでは町を守るための騎士団を設立。
海賊団と戦い町を救った勇敢な騎士6人
ベルゼウス 剣 黒豹
エリミロス 弓 馬
ルグレスク 槍 狼
アメロンダ 杖 兎
セラドネス 玉乗り ピエロ
カリスピア 盾 鳥
英雄Ⅵ騎士団が生まれた。
人々が6人の騎士の栄誉を称え城を築いた。それがサンロスト城である。
ダニアンは太陽の必要なくなったサンロストの町を見守りながら、
愉快に楽しく暮らしています。
でも、おじいさんとの約束であり、願いであった太陽を一度で良いから見てみたい、
その魔法を完成させたい。その想いだけは心の奥底にずっと残っているのでした。
そんなある日、人間の世界からやってきた一人の絵描きの青年エルドと出逢う。