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このままじゃ私たち、親友らしくいられない(3)
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「俺、一緒に住めるけど」
女友達とルームシェアをするはずだったのに
突然キャンセルされて、途方に暮れていた時だった。
「友達なんだから、困ったときはお互い様じゃない?」
「落ち着くまでの期間限定でさ」
北沢は、顔はいいけど万事テキトーな男。
出会った時から意気投合して、
卒業しても付かず離れずの"親友"でいたことが、私にとって特別で心地よかった。
そんな北沢と、同棲じゃなくて、同居。
とは言っても、個部屋もあるし。
今までと一緒、ほどよい距離感を保って、友達の二人でいれば、大丈夫…
……。
大丈夫、じゃない。
私は、ずっと北沢のことが好きだった。
今までコントロールできていたはずだったのに。
この気持ちも、言うべきじゃないことも。
でも、このままじゃ、この先も一緒に暮らすことはできない。
「………俺で良くない?」
この"同居生活"の終わりを切り出した瞬間、突然北沢にキスされて…。
※本作はネコピ・ザ・キャットの個人誌作品の電子書籍版となります。【28ページ】