公開投稿
2025.07.05 18:20
事後なマルイゾの話
ちゅ、ちゅっと音を立てながら唇で喰むように白い首筋、肩、背中にキスしていると「痕つけるなよ」とイゾウから釘を刺される。
互いに果てた後、後ろから抱え込むようにイゾウを抱きしめて余韻に浸っていた。少し汗ばんでしっとりとした肌は唇に吸いつくようによく馴染み、その触感に夢中になってマルコはひたすら口づける。
耳にキスするとイゾウがくるりと身を反転させて甘えるようにマルコの首に腕を回した。
身体を重ねること数回。手つかずだった無垢な身体をマルコの手によって拓かれ、幾分か慣れてきたのかイゾウは少しずつこうして自ら思うがままに振る舞うようになってきた。そんな恋人が堪らなく愛しく、もう滅茶苦茶に溺れてしまっている自覚がある。
大きな瞳に映る自身を覗き込むようにマルコが唇を重ねると「ん」と小さくイゾウが声を漏らし、また下半身が疼いてしまう。堪らず腰を引き寄せ、ピタリと身体を密着させてキスを深めると「んんっ!」と今度はイゾウが抗議の声を上げて顔を離した。
「またするのか?」
「ダメか?」
「だ、駄目ではないけど……お前、復活早すぎだろ。もう少し休ませてくれ」
「んー……わかったよい」
こればかりは受け入れる側であるイゾウの意思を尊重すべきだと、マルコはまたあちこちにキスを落とし始める。
「飽きないのか?」
鎖骨を喰まれがらイゾウが問うとマルコはゆっくり顔を上げてニッと笑った。
「飽きねェな」
「ふうん」
「唇で触れると、何かお前の体温とか匂いとか味わってるみたいな感じがしてすげェ良いんだ。何なんだろうな、この気持ち良さ」
ちゅっと触れるだけのキスをして、そのまま額を合わせ熱っぽく見つめるとイゾウがそっとマルコの口元に指を這わせる。
「おれはお前しか知らないけど……お前の唇は確かに気持ち良い、と思う」
そう言ってふにふにと分厚い唇を指先で弄ぶイゾウがあまりに愛らしくて、マルコの理性は呆気なく決壊した。溢れ出す愛しさと肉欲の勢いに飲み込まれてガバリとイゾウに覆い被さり、噛みつくように激しくキスをして身体を弄る。
「〜〜っ⁈ ちょっ、もう少し休ませてくれって、」
「気が変わった。悪ィがお前にもその気になってもらうよい」
熱く昂る下肢をぐいっと押しつけたマルコは妖しく舌舐めずりしてみせた。