公開投稿
2025.08.11 17:18
続・にょたイゾ現パロなマルイゾ②
拙作「恋するオトメ」の世界線のマルイゾ話がまた続きました
***
「マルコ、そろそろ離れないか」
「嫌だ。もう少しだけ。もう少しだけ頼む」
並んでソファに腰掛けたマルコは帰宅するなりイゾウの胸に顔を埋め、腰をガッチリホールドして離れない。
病理医として軌道に乗り始めた矢先、その論文が世界四大医学誌の一角に取り上げられたマルコは海外からの講演オファーに応えてこの数週間留守にしていた。ようやく帰国できたのが今朝のことで、それから今に至る。
「ああ……イゾウ……会いたかった」
「さっきからおれじゃなくて、おっぱいに夢中なようだけど」
「妻のおっぱいが大好きなのはいけないことかよい」
じとりとこちらを見つめる大きな子供のような夫に、イゾウはため息混じりに「別にいけなくはないけど」と答えてやる。
初めて触れた時からマルコはイゾウの胸が大好きで、それは結婚して数年経った今でも全く変わらない。ふわふわで、柔らかくて、良い匂いで……それはもう堪らない魅惑の双丘なのだ。
「世界的名医の素顔がおっぱい星人とは大スクープだな」
「イゾウ、誤解すんなよい。おれは、お前のおっぱいが大好きなだけで、断じておっぱいなら何でも良いって言う訳じゃないんだぞ?」
「はいはい。わかったからもう離れてくれ」
面倒になって適当にあしらいながら巨体を引き剥がそうとすると、マルコは、イゾウが着ているロングブラウスの胸元のボタンを外し、さらに背中に手を差し込んでブラのホックを外した。
「あっ、こら」
慌てて身を捩るがもう遅い。ブラを捲し上げられ、露わになった乳首を唇で喰まれて抗えずに嬌声を漏らしてしまう。両胸を左右から包み込み、中心にムニっと寄せて、その柔らかさを楽しむようにスリスリと顔を擦りつけながらマルコは恍惚とした表情を浮かべた。
「マルコ……するならここじゃなくてベッドにして」
弱々しく訴えるイゾウにキスをするとその身を軽々抱え上げてマルコは寝室へと移動する。そっとイゾウをベッドに横たわらせスルリとレギンスを脚から抜くと、その乱れた姿を眺めながら自分も服を脱いで床へと落とした。枕を求めて上へ上へとマットレスを伝っていくイゾウに「逃がさない」とでも言うように、覆い被さったマルコも口づけながらズルズルと追いかけて這い上がる。
「なァ、次海外に行く時はお前も一緒に来てくれないか?」
下へと手を伸ばし、既にたっぷりと潤っていることを確認しながらマルコが問いかけた。
「え……、っ」
「今回は予定ギチギチに詰め込んだから断れたけど、本当は講演後にパーティーとかあってな。そういうの、パートナーと出席するモンなんだ」
「ん、前もって言ってくれたら……っ、ベイにスケジュールを調整してもらえる、と思う……っあ、」
指の動きに翻弄されながらも健気にイエスの返事をくれたイゾウにマルコは優しく笑いかけた。
「ありがとよい。世界中にお前はおれの妻だって自慢したかったんだ」
直後、猛禽類のように目を光らせたマルコに身体を貫かれると、イゾウは快楽の波に飲み込まれて意識を手放した。