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2023.09.30 18:00
2023年9月ハンガリー旅行記 3/8
3日目
日曜日だったので、8時過ぎにホテルを経ち、事前に目星をつけていた教会へ向かった。
St.Michael’s Church
8時55分になっても聖堂内に全然人がいないので、係の人にミサがもう始まるかどうかを確認した。すると、確かにミサはあるけれども、16時から聖イシュトヴァーン大聖堂で英語でのミサがあるとのこと。正直英語でもハンガリー語でも内容を理解できる気がしなかったので、ハンガリー語で良かったのだが、せっかくの好意だったので引き下がった。入るときに十字を切っていたので、信心深いカトリック教徒だと思われたのかもしれない。日本で、赤い絨毯を横切るときには十字を切ると習ったので実行しただけなのだが、実際にやっている人はあまりいなかったから、実はミサ限定ルールだったのかもしれない。
ミサの予定がずれたので、王宮の丘まで移動して、ブダ城の敷地を少し見て回りながら南へくだり、ブダ城の敷地を出てゼンメルヴァイズ医学歴史博物館へ向かった。ちなみにこのとき、事前に降りるバス停を調べて行ったのだが、人がたくさん降りるバス停で降りてみたところ、観光名所の最寄りではなかった。
王宮の丘は有名観光地なこともあって、かなりたくさん人がいた。
Budavári Palota
鎖橋の奥に見える赤い屋根の建物は国会議事堂
ドナウ川のナイトクルーズでは、ライトアップされたブダ城を見ることができるのでおすすめ。
七年前の写真
ゼンメルヴァイズ医学歴史博物館には医学の歴史を示すような物品や、昔の手術の道具がたくさん展示してあった。帝王切開の方法を示しているらしき絵や、内臓の模型もあった。結構わくわくする。
再度ブダ城のほうへ向かうと、マルシェかなにかイベントをやっていた。友人に旅行先からポストカードを出す約束をしていたので、てきとうに見て回る。美術館でも感じたのだが、ハンガリーのポストカードは日本のポストカードより二回りほど大きい。馴染みのあるサイズを求めていると、かわいいカードを見つけたので購入した。カードで支払えると言われたが、機械の不調か、結局現金だった。
このとき購入したポストカード
それからブダペスト歴史博物館に行った。屋根の一部などが展示されており、王宮内の古い聖堂にも入ることができた。
この日の個人的目玉スポットである国立美術館へ行った。大量の絵が展示されていて、見て回るのが大変だった。日本の美術館と違って導線がなく、見たい展示のところまで戻ることができるのは良かった。展示の内容は多岐にわたり、宗教画から現代美術まで様々だった。巨大な木製祭壇まであった。観音開きの木製の入れ物に、木製の聖母マリア像や聖人像が収まっており、両側の扉に絵がおおむね二つずつ描かれているというものだ。なにかの扉だったという、木製の板に描かれた絵なども展示されていた。水分不足を感じたので早々に出てしまったが、それでも3時間以上はいた。
ブダ城で見た馬
Mátyás Templom
マーチャーシュ聖堂の横を通って地下鉄の駅へ向かう。この聖堂には七年前に入ったので、今回は行かなかった。
七年前に撮影した内部の様子
内装が美しいのでちょっと惜しい。ちなみにこのマーチャーシュ聖堂の奥には、漁夫の砦という観光名所がある。ここも七年前に行ったので今回は寄らなかった。
変なタイミングで国立美術館へ入ってしまった関係上、昼食を摂り損ねて空腹だった。かといってレストランでのんびり食事を摂っているとミサに遅れそうだったので、スーパーを探して歩いていた。個人経営のようなお菓子屋さんを見つける。店員さんに英語で話しかけられ、リンツァーを買った。カードが使えなかったので現金で支払った。あまり得意ではない英語も、ハンガリー語に比べればまだ分かるので、使えると安心する。
Linzér
リンツァーはざくざくした食感のクッキーで、アーモンドプードルが入っているような感じがした。おいしい。かなり甘めだったので紅茶かコーヒーが欲しかった。リンツァーはスーパーでも売っていたのでお土産に欲しかったけれど、無事に持って帰ることができる自信がなくて買わなかった。店頭に並んでいる分でも既に割れているものがあったので、スーツケースの中で無事で済む気がしなかった。
ちなみにSPARではこんな感じで売っている。
出典:Benei linzer édes teasütemény 240 g | SPAR ONLINE SHOP
2023年9月28日閲覧
ペスト側へ戻ってくるとケバブのお店など軽食を売っている店があるので、とりあえず自分のリサーチ力の無さに嘆く。聖イシュトバーン大聖堂には、ミサが始まる20分ほど前に着いた。
Szent István Bazilika
係の人にミサに参加したい旨を告げると、入場料はいらないと言われる。日本語だとミサは「あずかる」が正しい動詞だった気がするが、英語では分からなかったのでjoinを使った。通じて良かった。
内部の様子
席は地元民と観光客で分けられており、祭壇の右上には透明のモニターがあって、ミサが始まると聖歌の歌詞や祈りの言葉が表示されるようになっていた。案の定なにも分からなかった。そもそもミサの形式も観光スポットだからか異国だからか私の知るものとは微妙に違っていて、司祭がカーペットの上を歩いて入場してこなかったり、会衆がいきなりなにかしらの祈りを唱えたりしていた。私は平和のあいさつの際にも「主の平和」をなんと言うのか分からず、周囲が英語で交わすなか、ひとり日本語で返事をしていた。献金を用意するも、ちょうどよい金額の紙幣や硬貨がなくて10Ft硬貨を入れることになった。金額が任意なのは知っているし、そもそもカトリックの信者ではないのだが、気まずい気持ちになった。散々だった。
聖イシュトヴァーン大聖堂には宝物館だけでなく展望台まであるので、本当にばっちり観光地なのだ。
七年前に展望台から撮影した写真
七年前に撮影した展望台に続く階段の写真。
ミサは17時過ぎに終わったのだが、カトリック圏なこともあって日曜日は店が早く閉まる。夕食と翌朝の朝食を調達するためにスーパーを探すのが少し大変だった。
続く