愛し方が分からない
苦境から幸甚の至り
飛段の提案でサツキの誕生日を祝うこととなったが、まさか床に伏せてしまっているとは。定期連絡も出来ないのも頷ける。だがいつもの風邪だろうと投薬はしてあっても治る気配がない。酷く苦しく息をするサツキを前に自然と焦る。サソリを呼び寄せ風邪ではないことが分かるとお役御免とばかりに追い出された。飛段とデイダラの無意識なのか気遣いなのか他の事をさせようとする気持ちも分かる。1週間もこの調子だとは思わなかった。
完治したというサツキに会うのも何故か足踏みしてしまい、飛段と選んだ贈り物を机の上に置くことしか出来なかった。後にサツキから巻物経由で礼の言の葉を送られ、胸が満たされる思いがした。
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