クランナッハ・セーティグ陸軍 将校、常勤装備
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上尉、王立通信軍団(略礼装)
架空世界「失魔世界」でメインの舞台に据えているクランナッハ・セーティグ連合王国の将校の戦闘時以外の装備です。
これ自体は24年10月にデザインしたものですので、その後色々変更が加わってたりします。
なおここで描かれているリーアム・カートハル上尉は、後にブリギットの父親という設定がつきました。
士官の特徴は金ボタンをつけたダブルのジャケットとネクタイである。これは民間紳士服の流行を取り入れたもので、採用は比較的最近である。また、肩パッドを片方だけしかつけていないのも特徴的だが、左肩が空いている理由はここに示したように肩章で階級を示すためという。ただし現在では、素材の改良でこのように肩パッドにも階級を示すバッジを取り付けられるようになった。将校の階級章も、兵下士官同様に野戦用のモノトーンと通常・式典用の色付き(兵科色でひし形を縁取っている)の2種類を使い分けている。将校の場合は袖口にこのように組紐でシャムロックをあしらっている。
なお、士官の場合軍服は自弁が基本であるため、軍律に支障ない程度でアレンジしている者も多い。
被っている軍帽は革のシャコー帽にかわって導入された「フォレッジ・キャップ」。かつてはこちらが略帽扱いだった。バンドの両側の組紐と、上部の突起に兵科色があしらわれており、判別に使用する。帽章と襟の兵科バッジ、金ボタンには通信兵科の「稲光を掴むカラス」があしらわれている。これは勇者にメッセージを伝えるために、しばしばカラスに変身する女神モリガンがモチーフ。
左胸につけた勲章は、格が高い順により中心に近い。順に①ゴブニュ三巴勲章=後方勤務者の優れた開発、改善、改良の功績に大して授与②大沿岸戦争戦勝記念章③ディルムッド10世即位記念章④精勤善行章=9年以上の軍務に対して授与。このほか、左袖口には電信技師としての技能章を縫い付けている。
携えているのは歩兵士官用軍刀(シン・モァ/Scian mor)。この名称はもともと「大きなナイフ」の意味だが、伝統的に剣(Claiomh/クレイ)は「戦いの主武器として使われる剣」のみを指す言葉のため、騎兵が携える剣以外(いわゆる「歩兵刀」)にはすべてこの名称が使われる。通信隊の士官用軍刀は伝統的な失魔以前の剣ではなく、外国由来の比較的新しいデザインを取り入れている。そういった点が簡素なヒルトやハンドガードに影響しているのかもしれない。この上尉は左肩のパッドに支えを通した「サムブラウンベルト」で軍刀を携行している。