【キャラ紹介】かえる
【かえる】
我が家の看板キャラ。
幼稚園時代に初めてキャラデザしてから今まで我が家の広報してくれている。
どこかの世界のどこかの地域のどこかの森"迷いの森"の奥に暮らす青年。
森の奥の小屋には ヘビ と呼ばれる青年と一緒に暮らしている。
穏やかでいつでも微笑みをたたえている。 とても人当たりがよく、聞き上手で社交性もあり、語る言葉にも人を惹きつける"何か"がある が そのすべてが中身がない様に感じられる。
しかし不思議と人々は彼の元へやってきては、自身の心の内を話して帰る。
趣味は読書らしく、毎日何かしらの本を読んで過ごしている。
また、同居人 ヘビ の淹れてくれたお茶や作ってくれたお菓子を食べるのも一日の日課。
それ以外の事はしているように見えない。
たまに人が訪ねてくるが、本人曰く 「僕は人の悩みを聞くだけ。何もしない」 とのこと。
極度の不器用マンで、家事をすると色々と破壊したりするので大人しくしているという説もあったりする。
トレードマークの蛙帽子?は絶対に取らない。
ちなみに「かえる」という名は他の人が呼んでいるだけで、本人は蛙ではない。
ただ頭に被っている帽子(?)が蛙なだけ。
本人的には別になんと呼ばれようと良いらしい。
〈裏設定〉
時は明治から大正。
ある学者が走る鉄道に飛び込み、自殺した。
その様子を見つめるのは彼の一人息子。
「心は脳に宿っている。だから頭を晒す事は心を晒す事」
そんな父親の教えを守るように、息子は帽子を深く深く被り足元にぶちまけられた脳漿を凝視していた。
時は経ち、成長した一人息子はある華族の家で使用人をしていた。
「旋治」
名前を呼ばれる。振り返ると家の令嬢が胸に飛び込んできた。
令嬢は潤んだ瞳で旋治を見上げ、口付けをする。
──この秘密の関係をどの位の時間続けただろう。
──何度彼女と肌を重ねただろう。
そんな事どうでもいい。興味はない。
「ねぇ、旋治」
火照った体をすり合わせ、令嬢が囁く。
「貴方はどうして、その帽子を脱がないの?」
旋治はただ生きていた。しかし何にも興味が持てなかった。
令嬢の一途な想いに対しても、街で起こる怪事件を解決しても旋治の心は弾まなかった。
ただただ日々に退屈していた。これから死ぬまでそうあり続ける。
──自分はそんな人間だと、思い込んでいた。
屋敷の主人──令嬢の父親が刀で娘を袈裟切りにした。
後の世間のゴシップは語る。
『乱心の華族当主、娘の淫行に激怒し鬼となる』
旋治は令嬢が流す鮮血を踏み散らし、逃げ出した。
「死にたくない」
そう何度も何度も何度も言い続けた。叫び続けた。走り続けた。
初めて心の底から願った。
「僕じゃない」
──自分の心は帽子の奥で死んでいるのだと、そう思っていたのに。
旋治の声は街に木霊し、いつしか消えた。
「大丈夫かね」
気が付くと知らない場所で座り込み震えていた。
土の匂い、鬱蒼とした藪、大きな木。
どうやら森の中のようだが、自分の知る街の近場に森など存在していない。
そして、目の前に立つ二足歩行の巨大蛙が喋っているなど、見た事が無かった。
自分の置かれた状況に理解が追い付かず放心してしまっていた"青年"に対し、巨大老蛙は優しくしてくれ、彼を自宅へと招き置いてくれた。
どうやら"青年"の暮らしていた場所とは違う世界に来てしまった事、この世界は"人間が想像し作った空想が実体化した"場所であり、"人間"という存在はこの世界における"神"に等しい…という事を説明してくれた。
"人間"の空想が実体化するという事は、"青年"が願えば何でも叶うのである。
だから「死にたくない」「僕じゃない」と願いながら来てしまった"青年"は名前を失くし、永久に生きる体になってしまったのだ。
水面に映る自分の姿も変わってしまった。
母譲りだった濡れ烏の髪も、父譲りの焦茶の瞳も水底の苔のように淀んだ緑色へと変貌してしまった。
老蛙との生活は穏やかだった。
最初こそ令嬢の件や世界の神であるというの事実に不安定になり、しばし発狂してしまっていたが、老蛙がその度優しく諭してくれ、時間をかけて精神を安定させた。
森の小さな家で日々静かに、質素に、同じ事を繰り返し"青年"は過ごした。
しかし、終わりは唐突に訪れた。
老蛙が死んでしまったのだ。
元々死期が近い老蛙だった。だからそれは避けようがなかった。
彼の残した手紙は"青年"への慈愛の言葉と共に、こう記されていた。
『どうかこのまま穏やかに眠らせてくれ』
この世界は"人間"が作り出した。"人間"は創造主であり、神である。
"人間"が望めば、それは"現実"となる。
──"青年"は老蛙の復活を望まなかった。
それが自分を救ってくれた恩人への手向けである。そう判断した。
とはいえ、"青年"は老蛙とは別れたくなかった。
ずっとそばにいて、ずっと『心の拠り所』になって欲しかった。
その為に"青年"は老蛙の首を切断し、その中身を全て出し、皮を鞣した。
老蛙の皮を頭に被り、"青年"は微笑んだ。
「これでずっと一緒だね」
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本名「山崎 旋治」
母親は幼少期に亡くなっている。
父親は脳と心の関連性を研究する学者だったが「心は脳に宿る」という論に辿り着き、脳の入れ物、頭を晒し続ける事が苦痛という強迫観念に陥り自死。
本当は息子共々心中しようと思ったが、当の旋治は直前に拒否し生き残った。
その後は父親が懇意にしていた華族の家に使用人として働く事を条件に保護され、令嬢と一緒に仲良く育った。
令嬢に対しては何も感情はない。
しかし令嬢は旋治の事を本気で愛しており、彼女の方から一線を越えた。
余談だが令嬢は死んでいない。大きな傷は残り、事件のせいで没落して貧しい平民となってしまったが子供と共に強くたくましく長生きしました。
異世界にいつの間にか移転され、そこで「人間は創造主だから何でもできるぜ!」というかなりチートな状況に放り込まれたが、本人は何も望まず、何もしない事を選択した。
老蛙の死後は各地をブラブラ旅をして、途中砂漠の王国の反乱に巻き込まれて瓦礫の下敷きに。
めんどくさいので反乱が終わるまで瓦礫の下でぼんやりしていたら、名前を奪われた王子の不法投棄が目の前で行われ、自分の過去と重なってしまったので保護。
最初はある程度世話したら自由に生きてもらうつもりだったが、一緒に過ごすうちに愛着が湧いたのと、彼自身「罪を一生覚え続け背負っていきたい」という願いを持っていたので不老不死に付き合ってもらう事にした。
暮らしている迷いの森は自分の力により時間と空間がぐちゃぐちゃになっており『心』に迷いがある者を誘う。
普通の人はいつの間にか森の外へ着いている便利機能付き。
反転しても見れない方はコチラに同じ文アップしてあります→https://privatter.net/p/1127382