山と自然に囲まれた田舎で育った少女吾妻尚美と都会に住み毎夏だけ会う幼なじみの少女新山樺恋。幼稚園の頃から年に二週間ほど遊ぶ関係は、二人が十歳の時突然終わりを告げた。
それから五年。ふと尚美が樺恋のことを思い出したとき、突然姿を現した樺恋。記憶以上に美しく育った彼女と再会し、尚美は幼い時に胸を焦がした恋心が再び熱を持つのを止めることは出来なかった。
離れていた幼なじみである二人の少女が再会し、想いをぶつけ合う先は──。
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ひまわりと入道雲