アザミのいちにち

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※このイラストは「アザミの森②」同人誌版おまけページにも収録されています。


アザミさんは「自称:夜行性」です。

ただしゼッタイに夜しか動けないというわけではなく、昼間も普通に起きてはいられます。


ただし「夜の方がテンションが上がる」「日光よりも月光が好き」らしいです。

森の中には、夜にならないと入れない場所があったり、夜でないと見つからないツチモノや薬草や、ごはん石(?)が沢山あります。

なので、彼女にとっては夜に出歩く方がなにかと合理的。

獣や猛禽類並みに夜目は利くので、灯りもさほど必要としません。


それから「夜のほうがニンゲンに遭遇しにくい」という利点もあります。

基本的にクコの村では、森に入ることは禁忌とされておりますが

稀に山菜・野草・キノコ狩りや、狩猟目的で入って来るニンゲンがいるにはいます。

(2話でモブにいちゃん達がクコの捜索をしていたのは、森の入口付近)

アザミさんの天敵は「武器を持ったニンゲン」なので、できれば昼間出歩くことは避けたいのです。


寝てる以外の時間には、縄張りの見回りでウロウロしたり、薬の材料や、食糧の石を採集しに出かけます。

(天気が悪かったり気乗りしなかったりする日には、出かけずに家の中で過ごします)

アザミさんの魔女としてのお仕事(?)は「森の生き物達に、餌と薬を与えること」。

これは先代の魔女から成り行きで受け継いだ仕事ですが、アザミさんは特に使命感も感傷もなく

「自分はそういう役割の生き物なんだ」と思って淡々とこなしています。

「可哀相だから治療してあげなくちゃ」とは、たぶん思っていません。

明け方頃、アザミさんは水を汲みに行きます。

湧き水の溜まっている綺麗な泉、またはオオワンゴケという巨大な地衣類(?)に溜まった雨水を汲みにいくことが多いようです。


夜明けとともに、鳥や獣やツチモノ達がアザミさんの元に集まってきます。

アザミさんが得意なのは、解毒・止血・強壮剤。大抵は軟膏と煎じ薬、稀に丸薬や粉薬です。

水に薄めたり、餌に混ぜて与えたりしています。

大きな怪我をしているものには、直に薬を塗ってあげたりもします。


その御礼に、鳥や獣やツチモノ達が集めてきた様々なものを受け取っています。

草木の葉や実、樹の皮、菌類・苔類、獣の骨・角・毛、ごはん石、などなど…。

そうして彼女の生活は成り立っています。

おおまかな生活パターンは決まっていますが、アザミさんには「時計を見て生活する」=「○時になったら○○をする」という概念はありません。

朝の仕事が終わったらメシ食って寝て、夕方にはお腹がすくので勝手に目が覚めます。

アザミさんの生活は「ヒト並みの知性をもった、ヒト型だけどヒトではない野生動物」をイメージしています。

ファンタジー漫画…と一口にいっても様々な世界観がありますが、

こういう架空の自然と一体化した生活に憧れてる方、けっこういるのではないでしょうか。

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